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【社会】

米軍ヘリ1週間で再開 沖縄事故 翁長知事「暴挙だ」

沖縄での大破炎上事故から1週間。飛行を再開し、米軍普天間飛行場を飛び立つ米軍のCH53Eヘリコプター=18日午前、沖縄県宜野湾市で

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 沖縄県東村(ひがしそん)でCH53E大型輸送ヘリコプターが大破、炎上した事故で、在日米海兵隊(司令部・沖縄)は十八日午前、事故後、停止していた同型機の飛行を再開した。小野寺五典防衛相は安全に関する十分な説明がないとして「誠に遺憾だ」と不快感を表明。事故から一週間での再開強行に、沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は「米軍の暴挙」として政府に強い対応を求めた。

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)から、CH53E一機が離陸した。これに先立ち、CH53E数機に、燃料車が横付けされる様子がうかがえた。

 一方、焦げた機体が残る東村の事故現場では、米軍関係者が重機で機体の一部を移動したり、手作業で小さな部品を回収したりしていた。

 在日米海兵隊は十七日に公表した声明で、具体的な原因には触れず「専門家が整備記録を調査した結果、問題点は確認されず、運用上の懸念はない」とした。

 これに対し、日常的に上空を米軍機が飛行する沖縄県や地元自治体は徹底的な原因究明を要求。小野寺氏は記者団に十八日、米側から再発防止策の説明があったが、不十分だったことを明らかにした。政府は「安全性の確認まで飛行を停止すべきだとの立場は変わっていない」(野上浩太郎官房副長官)としている。

 事故は十一日に発生。CH53Eが上空での訓練中に出火、不時着し大破した。現場は米軍北部訓練場に近接した牧草地で、民家から約三百メートルの地点だった。

◆住民「生命軽んじている」

 沖縄県東村で大破する事故を起こした米軍のCH53Eの同型機が十八日午前、配備先の米軍普天間飛行場から飛び立った。事故から一週間。具体的な事故原因が明らかにされない中での飛行再開に、県民からは「生命を軽んじている」「原因究明が先だ」と怒りの声が上がる一方、「いつものこと」と諦めに似た意見も出た。

 昨年十二月には、名護市沿岸部に輸送機オスプレイが不時着、大破。普天間飛行場の近くに住む無職平安常清(じょうせい)さん(74)は「米軍機の墜落の危険に日々さらされている。繰り返される事故に県民は怒り心頭だ」と憤った。

 今回の事故現場となった東村高江地区の仲嶺久美子区長(67)は「住民の傷は癒えておらず、納得できない。原因究明もまだで、あまりに気持ちを踏みにじっている」とため息交じりに話した。現場の牧草地を所有する西銘(にしめ)晃さん(64)は「米軍から説明がないのはいつものこと」とあきれた様子だった。

 

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