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【社会】

投票代筆する人「選ばせて」 記入困難な男性、再び断念

衆院選の期日前投票に臨み、ヘルパーの代筆による投票ができるよう交渉する中田泰博さん=18日午後、大阪府豊中市で

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 先天性脳性まひで文字が書きづらく、ヘルパーによる代筆での投票を求める訴訟を起こしている大阪府豊中市の中田泰博さん(45)が十八日、衆院選の期日前投票に臨み、代筆補助者は公選法の規定で市選挙管理委員会の職員らに限られると選管側に説明され、投票を断念した。「大事な選挙なのに悔しい。投票の秘密を教える相手は選ばせてほしい」と訴えた。

 中田さんは昨年の参院選でも同行者による代筆を断られ、投票を棄権。公選法の規定は違憲として今年三月、希望する補助者の協力で投票する権利の確認などを国に求め、大阪地裁に提訴した。

 十八日午後、豊中市役所に設けられた期日前投票所。同行したヘルパーによる代筆が認められたのは、選挙の当日に投票できない理由などを記載する宣誓書のみ。投票は今回も諦めた。同様にヘルパーの代筆を求めた車いすの男性(52)も投票せずに引き返した。

 一方、選管職員による代筆を受け入れて一票を投じた井上康さん(57)は「知人には投票内容を知られたくないので職員の方が気は楽」とした上で、「気持ちは一人一人違うので、柔軟に対応してほしい」と求めた。

 代筆補助者は二〇一三年の公選法改正で「投票所の事務に従事する者」と限定された。

 

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