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【社会】

洋画の奥谷さんら文化勲章 功労者に吉田都さんら

奥谷博さん

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 政府は二十四日、二〇一七年度の文化勲章を、洋画の奥谷博(83)、雅楽の芝祐靖(すけやす)(82)、中国史の斯波(しば)義信(87)、光化学・電気化学の藤嶋昭(75)、分子生物学の松原謙一(83)の五氏に贈ることを決めた。文化功労者にはバレエの吉田都(51)、デザイン・文化振興のコシノジュンコ(78)、歌舞伎の中村吉右衛門(73)、スポーツの三宅義信(77)の四氏ら十五人を選んだ。

 文化勲章の親授式は十一月三日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同六日に東京都内のホテルで開かれる。

 文化功労者はほかに、彫刻の雨宮(あめのみや)敬子(86)、邦楽(義太夫節)の竹本駒之助(82)、ウイルス学・国際貢献の喜田宏(73)、免疫学の坂口志文(しもん)(66)、写真の杉本博司(69)、厚生経済学・社会選択理論・学術振興の鈴村興太郎(73)、詩・俳句・短歌の高橋睦郎(むつお)(79)、日本古代史の東野治之(70)、薬理学・生化学の成宮周(68)、有機合成化学の村井眞二(79)、行政学・地方自治論の村松岐夫(みちお)(77)の各氏。

 奥谷氏は薄塗りで鮮やかな色彩の対比を主調とする作風を確立。具象絵画の旗手として美術界の発展に寄与した。芝氏は宮中儀式の演奏に携わるだけでなく、創作や廃絶曲復元にも注力して雅楽の可能性を世に示した。

 斯波氏は中国宋代以降の経済的な歴史的変遷を初めて体系的に分析。世界の中国史研究に大きな影響を与えた。藤嶋氏は酸化チタンの光触媒作用を発見。幅広く研究の基盤を築き、抗菌などへの実用化に道を開いた。松原氏は遺伝子組み換え技術やヒトゲノム計画で指導的な役割を果たし、生命科学発展に貢献した。

 文化勲章の芝氏と藤嶋氏、文化功労者の鈴村氏と村松氏は各分野での初選出となる。

◆イシグロさん選ばれず

 二〇一七年のノーベル文学賞受賞が決まった日本生まれの英国人作家、カズオ・イシグロ氏(62)は、今年度の文化勲章の受章者に選ばれなかった。ノーベル賞受賞決定者は、その年に文化勲章を贈られることが多い。

 文部科学省は「ノーベル賞は選考における客観的評価の一つだが、文化勲章の選考対象者や理由についてはコメントを控えたい」と説明している。文化勲章は外国籍でも受章できる。

 

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