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【社会】

新人議員が国会初登院 9条改憲論議どう臨む

開門した国会に登院する議員ら=1日午前8時

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 特別国会が一日召集され、先の衆院選で選ばれた議員が午前八時から次々と初登院し、赤じゅうたんを踏んだ。自民、公明の与党で定数の三分の二を超える衆院。加速する改憲論議などにどう臨むのか、胸にバッジを着けたばかりの新人議員に聞いた。 (井上圭子、柏崎智子)

 テーマカラーの青いネクタイを締めた自民党の中曽根康隆さん(35)=比例北関東=の祖父は長年改憲を訴え続け、「憲法改正の歌」を作詞した中曽根康弘元首相。「戦後ずっと憲法の議論はタブーとされてきたが、国民の間でそろそろ考えていいんじゃないかという時期に来ている。自衛隊は国民に認められており、九条へ明記することに賛同するが、これから私も勉強しないといけないところもある」と語った。

 さらに、外交や景気対策のほか「(地元の)群馬は関東の台所なので、農業政策もやりたい」と述べた。

 公明党幹部だった漆原良夫元衆院議員の引退で後継者となった元長野県議の太田昌孝さん(56)=比例北陸信越=は緊張した表情。「少子高齢化、地方創生など、地方議会で取り組んできた課題に引き続き取り組みたい」と抱負を語った。九条への自衛隊明記について「自衛隊は大事に思っているが、平和安全法制(安保法)で法的にも整合性を取れる形で定められた。憲法まで変えるところまではいかないのかなと思っている」と一線を画した。

 一方、野党第一党となった立憲民主党の早稲田夕季(ゆき)さん(58)=神奈川4区=は「九条の改悪は許さない。平和憲法を大切に、一人一人が豊かに、幸せになるために全力を尽くしたい」と力を込めた。今朝はサラリーマンの夫に送り出され、電車で来たといい、「生活苦や老後など、みな今までの政治に不安や不満を抱えているんだと思う。議席の重さを感じる」と話した。

 比例北関東で復活当選した立憲民主の山川百合子さん(48)は「緊張して朝食どころではなかった。初めてこの場に立たせていただき、責任の重さを感じている」と議事堂をまぶしげに見上げた。「武力によらない平和。国民のための国づくり。出産、育児、医療、介護の不安のない社会。選挙戦で訴えてきたこの三つの実現に向け、野党第一党の一員として、まっすぐ進んでいきたい」と語った。

 五年がかりで初当選を果たした希望の党の伊藤俊輔さん(38)=比例東京=は地元の町田駅頭で演説後に登院し、「既存の政党ができなかったことを念頭に現実的な対応をしっかりしていきたい」。

 九条改憲については「軍隊を持たないことが二項に書いてある中で自衛隊を位置付けても、矛盾が生じないか懸念がある。本当に九条を改正するなら、正々堂々と国民としっかり議論し、理解を求める必要がある」と強調した。

 

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