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【社会】

動物好きでやさしい子 座間事件・田村さん 級友悲痛「寂しかったのでは」

 神奈川県座間市のアパートで九人の遺体が発見された事件で、被害者の一人は田村愛子さん(23)と確認された。山梨県甲州市の小学校を卒業し、最近は東京都八王子市のグループホームで生活していた。「寂しさを受け止めてほしくて、事件に巻き込まれたのならつらい」。小学校時代の同級生らは悲報に胸を詰まらせた。 (清水祐樹)

 同級生らによると、田村さんは小学校四年生ごろに転入し、中学校まで数年間を山梨県内で過ごした。

 「おとなしくて、やさしい子だった」。小学校で同級生だった女性(22)はこう振り返る。動物が好きで、飼育委員としてウサギやモルモットを大切に世話した。バドミントンクラブに所属し、バレーボールも得意だった。

 小学校の卒業文集では、思い出に修学旅行を挙げた。神奈川県藤沢市の水族館や鎌倉市内の散策…。東京ディズニーランドでは小遣いを使い果たし、「今度行く時は、無駄使いがないようにしたい」とほほえましいエピソードでしめくくった。だが中学校に進学し、あまり学校に来なくなったという。

 その後八王子に移り、最近は心のケアをしながら、自立に向けて一人暮らしの訓練をするグループホームに入所。行方不明となる直前の九月下旬には、会員制交流サイト(SNS)ツイッターで自殺に関する書き込みをしていた。それを見て接触を図ったのが、白石隆浩容疑者(27)だった。

 田村さんの兄は行方不明を知り、妹のツイッターのアカウントを使って妹を捜した。その結果、白石容疑者を知っている人が見つかり、逮捕につながった。だが、無事を願う兄の気持ちは届かなかった。

 「被害者でなければと思っていたのに」。同様に小学校で同級生だった別の女性(23)は声を落とした。「同じクラスにいた子が大きくなって『死にたい』と思うようになっていたならつらい。本当は寂しくて止めてほしかったのではないか。怖い思いをさせられて、苦しんで死んでいったと思うとショックだ。何とかならなかったのかと思う」と唇をかみしめた。

◆自殺の助長禁止 ツイッター明文化

 短文投稿サイト「ツイッター」を運営する米ツイッター社の日本法人は六日、神奈川県座間市のアパートで九人の切断遺体が見つかった事件を受け、「自殺や自傷行為の助長や扇動を禁じます」との項目をツイッターのルールに追加したと明らかにした。こうした投稿が見つかった場合は、削除を要請する方針という。

 捜査関係者によると、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者は、ツイッターなどで知り合った自殺願望がある女性らを自宅に誘い込んで殺害したなどと供述。「安楽死したい人の手伝いをしている」などのメッセージを送り続けて接触したとみられている。

 日本法人は事件について「残念としか言いようがない」とコメント。これまで「自殺の助長」に関するルールがなかったので、四日に助長や扇動の禁止を明文化したという。

 

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