東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

融資時81億円の債務超過 てるみくらぶ詐欺 社長には役員報酬

 経営破綻した格安旅行会社「てるみくらぶ」(東京都渋谷区)による融資金詐欺事件で、約二億円の融資を受けたとされる昨年九月期、同社が八十一億七千万円の債務超過に陥っていたことが、破産管財人の資料で分かった。警視庁捜査二課は、社長の山田千賀子容疑者(67)らが財務状況の極端な悪化を認識しながら、虚偽の決算書類で融資を受け、会社の延命を図ったとみている。

 破産管財人らによると、同社は格安旅行のインターネット販売で業績を拡大したが、二〇一二年ごろから経営が悪化。新たな旅行商品の開発を模索したが、資金繰りに困り、別の旅行代金で穴埋めを繰り返す悪循環に陥った。純損益の赤字は一三年九月期から広がり続けたが、銀行などには黒字に見せ掛けた粉飾決算を伝えたとされる。

 山田容疑者は債権者集会で粉飾などを追及されると、「うそにうそを重ねてしまった」と述べた。債務超過の時期に三千万円余りの役員報酬を受け取っていたことも明かされた。

 破産管財人は資料で、経営悪化の背景に、価格競争の激化があると指摘している。格安航空会社(LCC)の台頭に加え、航空機の余った座席を埋めるために仕入れていた割安航空券は、機体の小型化で入手が困難になった。

<てるみくらぶ> 1998年12月に設立された旅行会社。航空機の余った座席を航空会社から安く仕入れる手法で業績拡大を続けたが、過剰な広告経費などがかさみ、次第に経営状態が悪化。東京地裁は今年3月27日、破産手続きの開始を決定した。4月の新卒採用で約50人に出していた内定も取り消しとなり、批判を浴びた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報