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【社会】

「悔しい」学校沈痛 座間9人身元判明 「元気に戻ると…」

9人全員の身元が判明し、遺体が発見されたアパート近くには花が供えられていた=10日午前10時20分、神奈川県座間市で(松崎浩一撮影)

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 「戻ってくると信じていた」「何の罪もないのに被害に遭うなんて」−。神奈川県座間市のアパートで九人の遺体が見つかった事件で全員の身元が確認された十日、被害者が通っていた高校や大学では、生徒や学生、教職員らの間に深い悲しみが広がった。

 群馬県邑楽町(おうらまち)の高校一年石原紅葉(くれは)さん(15)の通っていた県立高校では、登校してきた一年の女子生徒が「ずっと何かの間違いだったらと思っていたから、本当に残念。こんなひどい事件に、同級生が巻き込まれるなんて…」と沈痛な表情。「正直今でも本当なのかなって、実感がない。どう受け止めていいか分からない」と話し、重い足取りで校門へと向かった。

 友人と一緒に登校した三年の女子生徒は「ショックです。今朝、ニュースで知った。つらいです」と言葉少なだった。

 さいたま市北区の高校二年久保夏海(なつみ)さん(17)が通っていた埼玉県立の高校では、教頭が「悔しい。元気に戻ってくると信じていた」と目をつむり、唇をぐっとかんだ。久保さんについて「真面目でおとなしいが、物事に真剣に取り組んでいた」と語った。

 この日は校内の柔道場に学年別に生徒を集め、久保さんが事件に巻き込まれたことを報告し、黙とうをささげた。今後、体調を崩した生徒がいれば、カウンセラーが対応していく。

 埼玉県所沢市の大学二年更科日菜子さん(19)が通っていた東京都渋谷区の実践女子大は文化祭の準備のため授業は全て休講で、学生の姿はまばら。更科さんとは別の学部の四年生(22)は出身高校が同じと知り、「身近に被害者がいて、ショックだ。何の罪もないのに被害に遭ってしまい、悲しい」と話していた。

 (岡本太、小川慎一、松村裕子)

 

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