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【社会】

小池氏 足元も苦境 都議「衆院選の傷深い」

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 十三日開票された東京都葛飾区議選(定数四〇)で、小池百合子知事が特別顧問として事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」は、公認候補五人のうち元職一人だけが当選し、新人は四人とも落選した。小池氏が立ち上げた国政政党「希望の党」の衆院選惨敗に続き、七月の都議選で躍進した都民ファも失速。都内で足場を固められない状況だ。(飯田克志、木原育子)

 小池氏は十三日夕、九都県市首脳会議に出席した相模原市内で、区議選の結果について「それぞれの運動が十分実らなかったということ。大変残念」と述べるにとどまった。自身は選挙中、一度も街頭演説に立たなかった。

 小池氏はもともと、自らの政治塾「希望の塾」で候補者を選定し、都民ファから都内の首長選や議員選に擁立する方針だった。衆院選が決まる前の八月下旬から順次、区議選の公認を決めてきた。

 一方、急な衆院選で国政政党として希望の党を立ち上げたが、小池氏が民進の一部を「排除する」と発言した影響で惨敗。葛飾区議選の敗北によって、都内で自民の地盤を崩す構想もつまずいたことになる。

 今回、都民ファで唯一当選した元職は前回の落選後、地元を小まめに回ってきたが、公認を得て間もない新人四人は地盤がない。選挙ポスターに小池氏の写真を張るなど、「看板」と「風」に期待した側面が強い。

 都民ファが葛飾区議選で当初公認した七人のうち、二人は取り下げるなどして無所属で出馬し当選した。このうち一人は、都民ファの役員選定過程などを「ブラックボックスだ」と批判して十月上旬に離党した音喜多駿(おときたしゅん)、上田令子両都議の応援を受けていた。

 落選した都民ファ新人の渡辺郁弥さん(29)は「小池知事の知名度に期待したが…」、別の新人も選挙中は「七対三の割合で逆風の感じだった」と明かした。

 「小池さんは、もう起爆剤にはならない。衆院選の傷は予想以上に深い」。都民ファの新人都議はため息交じりに話す。

 希望の塾は塾生が思うように集まらないなど、今月十二日の予定だった開塾式を来春に見送った。都民ファの別の都議は「この状況で都民ファから出馬したい、という人がどれほどいるか。慎重にならざるを得ないし、先行きは厳しい」。

 都民ファの都議やスタッフは今回、区内を五つに分けて候補者の支援に入った。新人都議は「明日はわが身」と力なく話した。

 

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