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【社会】

横浜こども病院 臨床研究で脳に障害 牛乳アレルギー 摂取定量飲み

 神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)は十四日、食物アレルギーを治療する臨床研究に参加していた子どもが、重篤なアレルギー症状に見舞われて一時心肺停止になり、脳に障害が残ったと発表した。子どもは現在、低酸素脳症で入院治療を受けている。

 病院によると、子どもは牛乳アレルギーがあり、原因となる食品を少しずつ摂取して症状を緩和する「経口免疫療法」のうち、短期入院と数カ月の外来治療を重ねる「急速法」の臨床研究に参加。治療開始から約四カ月後、この子どもの摂取上限と病院が定めた百三十五ミリリットルの牛乳を院外で飲んだ際、苦しさを訴えて呼吸停止になった。百三十五ミリリットルは治療開始十七日目から摂取している量だった。

 子どもの年齢や性別、問題が発生した時期は「患者家族の了解が得られていない」として、明らかにしていない。病院は「日本小児アレルギー学会の指針に沿っており、治療に問題はなかった。過失はない」と説明している。

 病院による「急速法」の臨床研究は二〇〇七年度から開始し、これまで二百人が参加。このうち、一六年までに六人が強いアレルギー症状に見舞われるなどしたが、いずれも回復しているという。学会は、経口免疫療法で「低酸素脳症のような重篤な事例の報告は今回が初めて」として、同様の治療をする医療機関に注意を促す文書を出した。全国の医療施設を対象に緊急調査も始めている。

 

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