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【社会】

「なぜ助けてあげられないんだろう」 めぐみさん拉致40年 横田夫妻会見

 一九七七年に新潟市立中一年の横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致され十五日で四十年となるのを受け、後半生を娘の救出活動に費やしてきた父滋さん(85)と母早紀江(さきえ)さん(81)が同日、川崎市の自宅マンションで記者会見した。早紀江さんは「すぐ近くの国にいるのに、どうしてこんなに長い年月、助けてあげられないんだろう」と娘と引き裂かれた苦しみを打ち明けた。

 拉致問題を最重要課題とする日本政府は北朝鮮への圧力強化で米国と歩調を合わせるが、日朝交渉は停滞している。早紀江さんは会見で「ありとあらゆることをして訴えてきた」と強調。問題解決への打開策が見いだせないことに「政府は知恵を練ってくれていると思ったが、四十年たっても何も分からない。信じてよかったのかとの思いが家族にある」と述べた。

 めぐみさんはバドミントン部の練習を終えて下校中に自宅近くで消息を絶った。九七年に拉致疑惑が浮上し、滋さんが代表となって拉致被害者家族会を結成。二人は全国での講演や署名集めで先頭に立って活動してきた。

 めぐみさんはいま五十三歳になる。早紀江さんは「とにかく病気をしないでいてほしい。私たちももう長くないと思っている。元気なうちに、意識があるうちに『めぐみちゃん』と言ってあげたい。一時間でもいいから会いたい」と話した。

 滋さんは体調が悪く、会見終了間際に何かを訴えようとしたが、声が小さく早紀江さんにもうまく聞き取れなかった。早紀江さんは滋さんの体を支えながら会見場を後にした。

 

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