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【社会】

女性の皆さん、政治面白いよ 女子大生ら「月9」に合わせ動画配信

ドラマに合わせて配信している「#民衆のミカタ」で、中村延子・中野区議(左)に話を聞く和田海月さん(中)ら=ユーチューブから

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 女性市議を主人公としたテレビドラマをきっかけに政治に関心を持つ女性を増やそうと、首都圏の女子大学生らのグループが、ドラマに連動させたインタビュー番組を動画サイトで配信している。現職の女性議員らを招き、毎回の内容に合わせ実際の議員活動をざっくばらんに語ってもらっている。 (柏崎智子)

 ドラマは、フジテレビ制作で月曜午後九時から放送中の「民衆の敵」。十月下旬にスタートした。パート先をクビになった篠原涼子さん演じる主婦が市議になり、素人感覚と正義感で社会や議会に切り込み、成長していくストーリー。

 グループ「ジョシダイセイ。」代表の昭和女子大四年の和田海月(みづき)さん(23)は「恋愛ドラマ中心の『月9』(フジテレビの月曜夜九時のドラマ枠)で女性議員が主役のドラマが放送されるのは、チャンスだと思った」と話す。

 和田さんは二月まで約半年間、デンマークへ留学し、職場や政治の場に普通に女性がいる社会を見てきた。帰国後、本目さよ・東京都台東区議のもとで研修すると、日本では多くの議会で議席を高齢男性が占め、女性や若い世代が求める政策の優先度が低くなりがちだと感じた。国会議員も地方議員も、女性の割合はいまだ一割強にとどまる。

 女性が少ない背景には家事や育児負担などで出にくいほか、そもそも議員の仕事や魅力が知られていない事情もある。和田さんは九月中旬、ドラマと連動した動画作りを大学生の友人らへ提案し、女性四人、男性一人でグループを結成した。

 番組は「#民衆のミカタ」と名付け、動画サイトのユーチューブで配信。二部構成で、毎回、ドラマ放送開始前にゲストの議員を紹介し、ドラマ終了後に感想と、議員活動の実際やよく知られていない議会の仕組みなどを話してもらう。

 ドラマには、保育所不足など社会問題もちりばめられ、第三回に出演した中村延子・中野区議は、区の子どもの貧困対策を説明。第二回の田添麻友・目黒区議は、主人公が選挙中に子どもを保育所に預けて非難されたシーンを踏まえ「私も『育児放棄だ』と中傷されるのが嫌で、夜は選挙運動しなかった」と打ち明けた。

 メンバーの一人、早稲田大四年の二茅(にがや)理穂子さん(22)は「政治は難しく、話すのはタブーという空気が強いが、本当はいろんな人の思いを集めて動かすダイナミックなもの。ドラマと併せて見てもらい、少しでも政治の面白さが伝われば」と話している。動画は「#民衆のミカタ」で検索。

◆フジテレビ「ありがたい試み」

 フジテレビの草ケ谷大輔プロデューサーは「政治ものは難しいと言われてきたが、米大統領選を戦ったヒラリー・クリントンさんや小池百合子東京都知事の登場などで女性と政治が話題になることが増えた状況を見て企画した」という。

 グループ「ジョシダイセイ。」の取り組みについて、「とてもありがたい。特に女性議員を増やす狙いでドラマを作ったわけではないが、結果的につながればうれしい」と話した。

 

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