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【社会】

高齢出所者の23%が再犯 17年版犯罪白書 全体では微減

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 二〇一五年に刑務所を出所した人のうち、翌一六年十二月末までの二年以内に罪を犯して再び刑務所に入った人の割合(再入率)は18・0%で、前年比0・6ポイント減と緩やかな減少傾向が続いた一方、六十五歳以上の高齢者に限れば2・8ポイント増の23・2%だったことが、十七日公表の一七年版犯罪白書で分かった。政府は二一年までに全体の再入率を16%以下にする目標を掲げており、高齢者の再犯対策が急務であることが改めて浮き彫りとなった。

 一五年の出所者は二万三千五百二十三人、うち二年以内の再入所者は四千二百二十五人。再入率を男女別で見ると男性18・5%、女性12・6%だった。罪名別では窃盗が最も高く23・2%で、覚せい剤取締法19・2%、傷害・暴行16・2%、詐欺13・6%。

 年齢層別では六十五歳以上が23・2%で、三十〜六十四歳18・1%、二十九歳以下11・1%だった。高齢者層の再入率は、他の年齢層より一貫して高い。

 高齢者による犯罪は高止まりの状況が続く。一六年の刑法犯検挙人数のうち、高齢者は四万六千九百七十七人で、一九九七年の約三・七倍。このうち窃盗が三万三千九百七十九人と七割以上を占める。暴行四千十四人、遺失物横領が二千九百十七人と続いた。

 刑務所への入所者は〇六年をピークに減っているが、高齢者は増加傾向にある。一六年に入所した高齢者は二千四百九十八人で、九七年の約四・二倍。うち入所二回目以上が70・2%を占め、六回以上が九百二十二人いた。

 政府の犯罪対策閣僚会議は、一六年七月決定の再犯防止緊急対策で「高齢受刑者には、親族との関係が疎遠であるなど、帰る場所のない者が少なくない」と指摘。地域社会と一体となった支援が必要としている。

 

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