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【社会】

鳥取県警が任意聴取 日馬富士、暴行認める

事情聴取を終え、両国国技館を出る横綱日馬富士=17日、東京都墨田区で

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 大相撲の横綱日馬富士(33)=モンゴル出身=が鳥取市内で平幕貴ノ岩(27)に暴行し負傷させた問題で、鳥取県警は十七日、東京・両国国技館で日馬富士を任意で事情聴取した。捜査関係者への取材で分かった。日馬富士は聴取に対し暴行を認めた上で「ビール瓶では殴っていない」と説明。県警は暴行内容や経緯を解明し、傷害容疑での立件の可否を検討する。

 暴行を巡っては、一部の出席者が「ビール瓶で殴っていた」と証言する一方、同席した横綱白鵬が「ビール瓶では殴っておりません」と否定し、証言が食い違っている。

 県警は、既に現場となった飲食店などの関係者の聴取も始めており、生活態度を注意した際に貴ノ岩がスマートフォンを操作しようとしたことに激怒したとされる動機を含め、事実関係の解明を進める。

 貴ノ岩の診断書は、右中頭蓋底骨折などの疑いとした福岡市内の病院のほか、発生直後に受診した別の病院のものがあることも判明。福岡での診断結果に比べ、症状が軽い内容だったといい、貴ノ岩側は、この診断書を被害届と合わせて県警に提出した。

 林芳正文部科学相は十七日の閣議後の記者会見で、日本相撲協会に事実関係の迅速な解明と調査結果の報告を求める考えを示した。

◆診断医「重傷報道に驚き」 骨折は「疑い」

 日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は十七日、横綱日馬富士の暴行問題で同協会に提出された平幕貴ノ岩の診断書について、作成した医師に診断した根拠などを確認したことを発表し、同医師が「重傷であるように報道されていることに驚いている」との見解を明らかにした。

 同協会の危機管理委員会の弁護士が同日、福岡市内の病院で当該医師に直接確認した。それによると、診断書にある「右中頭蓋底骨折、髄液漏れの疑い」について、同医師は「双方ともに『疑い』である」と説明したという。

 骨折については「CTスキャンにより骨折線とも考えられる線が確認されたが、過去の衝撃等が原因で生じた可能性もあり、今回の傷害との因果関係は分からないが、念のため、疑いとした」。髄液漏れについては「骨折の疑いにより、可能性もまったくないとは言い切れないため。しかし、実際に髄液が漏れたという事実はない」とした。

 さらに全治二週間と付記した部分にも触れ「事象が発生した十月二十六日から十一月八日までの意味であり、九日の時点で相撲をとることを含め仕事に支障がないと判断し、退院とした。病状に現状は問題がないという認識である」と話したという。

 同協会は被害届を受理した鳥取県警が捜査をはじめたため、春日野部長が「当事者らの事情聴取の結果が出るまでは」としていたが、この日は「危機管理委員会として、できることをやっていこうと。疑わしいことは一つ一つ調査している」と説明。

 十四日の同協会執行部の聴取で貴乃花親方(元横綱)が「(貴ノ岩は)ビール瓶で殴られた。頭が割れている。相撲をとれる状態ではない」と話したことも明らかにし、今後も独自の調査を続けていく方針を示した。

 

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