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【社会】

幻のラン、79年ぶり開花 国立科博 南硫黄島発見の株

ラン科の「シマクモキリソウ」の花(国立科学博物館提供)

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 一九三八年に小笠原諸島の父島で採取されたのを最後に、絶滅したと考えられていたラン科の植物「シマクモキリソウ」を、約三百キロ離れた南硫黄島で発見し、栽培して花を咲かせるのに成功したと国立科学博物館が十七日発表した。

 七十九年ぶりとなる幻のランの開花を見た国立博物館の遊川知久(ゆかわともひさ)研究員は「ランを三十年研究してきたが、生きている間に見られるとは思っていなかった」と興奮している。

 シマクモキリソウは小笠原諸島の固有種。父島では人が入植した影響で、すでに絶滅したとみられていた。今年六月、南硫黄島の自然環境を調査していた東京都や首都大学東京のチームが標高七百メートル付近の林周辺で未開花の株を発見。三株を採取して国立博物館の筑波実験植物園で育てると、うち一株が十一月十六日に開花した。

 開花したシマクモキリソウは十九〜二十六日に筑波実験植物園で一般公開される。

 

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