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【社会】

座間9遺体 23歳殺害容疑で再逮捕 白石容疑者、動機「話さない」

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 神奈川県座間市のアパートで九人の遺体が見つかった事件で、九人のうち東京都八王子市の女性(23)を殺害した疑いが強まったとして、警視庁は二十日、殺人の疑いで、現場アパート住人の無職白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕した。捜査一課によると容疑を認める一方、動機は「話しません」と供述している。

 逮捕容疑では、十月二十三日、座間市の自宅アパートで、女性の首を手で絞めるなどして失神させたうえ、自宅室内のロフトから下げたロープで首をつって殺害したとされる。

 一課によると、「私が単独でやったことに間違いありません」と認め、「(女性と)身の上話を少ししてから、隙を突いて殺害した。話し相手が欲しいのだと感じた」と供述している。

 白石容疑者は九月二十日から、会員制交流サイト(SNS)のツイッターを通じて、「死にたいけど一人だと怖い」などと書き込んでいた女性に接近。十月二十三日にはJR八王子駅や、白石容疑者宅に近い小田急線相武台前駅のカメラに二人が一緒に歩く姿が写っていた。

 一課は、自身にも自殺願望があるように装ってツイッターでやりとりし、同情や信頼を得た上で自宅に誘い込み、殺害したとみている。現場アパートからは、女性の携帯電話やカード類が見つかっている。

 白石容疑者はこれまで、アパートに入居した八月二十二日以降、九人を一人で殺害し、八王子市の女性は最後の犠牲者だったと説明。「本気で自殺したいという人はいなかった」とも話し、一課は嘱託殺人や自殺ほう助ではなく、殺人容疑の適用が可能と判断した。

 警視庁は十月末、アパート室内のクーラーボックスから九人の遺体の一部を発見。氏名不詳の一人の遺体を遺棄したとして、死体遺棄容疑で白石容疑者を逮捕し、DNA型鑑定で遺体の身元を特定した。東京地検立川支部は二十日、同容疑について処分保留とした。

◆他の8人殺害 立証難航も

 白石容疑者はこれまでの警視庁の調べに、他の八人の殺害、遺棄も認めている。捜査一課は今後、全員への犯行について立件を目指し、二カ月の間に九人もの命が次々に奪われた事件の全容解明を急ぐ。ただ、白石容疑者の記憶に曖昧な部分があり、遺体は損傷が激しく、殺害方法や時期の立証は難航も予想される。

 一課によると、白石容疑者は「被害者を自宅に誘い込み、睡眠薬や酒を飲ませて、リラックスしたところを襲った。ロフトから下げたロープで首を絞めた」と説明。自宅からはロープや睡眠薬が発見された。見つかったロープは二本で、一本は犯行に使った形跡が残っていた。供述によると、犯行のたびにホームセンターで量り売りの直径一センチのロープを三メートルずつ購入し、「合計十本買った」という。

 睡眠薬は四錠が見つかった。白石容疑者は、六月と九月に十錠ずつ計二十錠を医師から処方されたと説明。六月の分は一部を自分で飲んだが、九月は既に殺害を始めていたとされる時期で、一課は、犯行に使う目的で入手した疑いがあるとみている。

 見つかった九人の遺体の一部は捨てられており、司法解剖では死因が判明しなかった。一課はツイッターの履歴解析などから犯行時期の特定を進める。

 

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