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【社会】

2原発同時事故の想定なく避難訓練 おおい、高浜 別々に

福井県おおい町で実施された避難訓練で、住民役の町職員らをヘリコプターに誘導する海上自衛隊の隊員=26日午前

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 関西電力大飯原発がある福井県おおい町と、高浜原発がある同県高浜町は二十六日、各原発での事故を想定した避難訓練を実施した。再稼働が近づく大飯3、4号機と営業運転中の高浜3、4号機が約十四キロ離れて立地するが、両町は訓練を別々に行い、二原発同時の事故は想定しなかった。

 おおい町の訓練は、大飯3号機が全交流電源を失い、原発から五キロ圏の住民に避難指示が出されたとの想定で、町職員や消防団員ら約百人が参加。高浜町は、高浜3号機の原子炉が冷却できなくなり炉心が損傷、放射性物質が外部に放出されるとの想定で、住民約百七十人を含む約三百三十人が参加した。

 おおい町では、町職員や消防団員が避難経路や誘導方法などを確認するのが狙いで、一般住民の参加はなかった。土砂崩れで避難道路が通行不能になったとして、町内の集合場所に集まった住民役の四人を海上自衛隊や県のヘリコプターで、町内のグラウンドまで移送した。別の参加者約五十人は、約四十キロ離れた同県敦賀市にバスで移動した。高浜町では、住民が避難先に指定されている町内の公民館に移動し、町の担当者から空気浄化フィルターについて説明を受けたほか、福井大の原子力の専門家から避難時の注意点などを聞いた。

 高浜町の自営業松田泰知(やすはる)さん(57)は「事故が起きて一番被害を受けるのは住民。同時事故も想定し、合同訓練を考えてほしい」と話した。

 高浜3、4号機は五〜六月に再稼働。関電は県の同意を得た上で大飯3、4号機を来年一月以降に再稼働させる計画を示している。計画通りに進めば、東京電力福島第一原発事故が起きた二〇一一年以来、初めて福井県内で複数の原発が同時に稼働することになる。

 

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