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【社会】

大飯再稼働 福井知事が同意 同一県2原発運転へ

 福井県の西川一誠(いっせい)知事は二十七日午前の定例記者会見で、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働に同意する考えを表明した。おおい町と県議会は既に同意済みで、地元手続きは完了した。関電は来年一月中旬に3号機、同三月中旬に4号機を再稼働させる計画。

 西川知事は会見で、地元のおおい町や県議会が既に再稼働に同意していることや「使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外立地への国や関電の対応などを総合的に勘案して判断した」と説明した。世耕弘成経済産業相には同日正午すぎ、電話で同意を伝えた。

 廃炉中を含め十五基の原発が集中する福井県では、おおい町の隣の高浜町にある関電高浜原発3、4号機が五月と六月に再稼働した。大飯の二基が稼働すれば新規制基準下で初めて、同一県内で二カ所の原発が同時に運転することになる。

 ただ、大飯と高浜両原発は約十三キロしか離れていない。内閣府などが十月に大飯原発の事故に備えて策定した広域避難計画では、二原発が同時に事故を起こした際の想定はなく、今後の検討課題としている。

 大飯3、4号機は二〇一一年三月の東京電力福島第一原発の事故後、一二年七月に民主党政権の政治判断で再稼働し、一三年九月に定期検査のため停止した。関電は新規制基準を踏まえた対策工事を実施し、原子力規制委員会が今年五月に新基準への適合を認めた。

 二基に対し、福井県民らが一二年十一月、運転差し止めを求めて提訴。福井地裁が一四年五月に再稼働を認めない判決を出したが、関電が控訴し係争中。元規制委員長代理の島崎邦彦東大名誉教授が過小評価と指摘した地震の想定などが、争点となっている。

      ◇

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十七日の記者会見で、西川一誠福井県知事が、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に同意する考えを示したことについて「極めて重要だ。引き続き関西電力が、安全確保を最優先に対応することを期待したい」と話した。

 

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