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【社会】

被爆者ら核廃絶の道筋探る 広島で国連軍縮会議始まる

広島市で始まった国連軍縮会議=29日午前

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 国連軍縮会議が二十九日午前、広島市内で二日間の日程で始まった。核保有国・非保有国双方の有識者による「賢人会議」に続き、十カ国以上、計約六十人の政府関係者や専門家、被爆者らが参加。七月の核兵器禁止条約採択を受け、核廃絶という共通目標に向けた道筋を探る。初日は被爆実態の次世代への継承という視点も含め、協議する。

 開催にあたり、松井一実広島市長は「広島で核廃絶に取り組む決意を新たにしていただき、積極的な議論を通し、素晴らしいメッセージを世界に発信していただくことを期待する」とあいさつ。同日朝の北朝鮮による弾道ミサイル発射にも触れ「こういう状況だからこそ、冷静なあるべき姿に向けた議論をお願いする」と語った。

 中満泉・国連軍縮担当上級代表は、核兵器禁止条約の採択や、核廃絶を巡って対立が顕在化していることを挙げて「核への挑戦には分断では対処できない。共通基盤を持ち、価値観の和解が必要だ」と訴えた。

 二十歳で被爆した坪井直・広島県原爆被害者団体協議会理事長は「原爆はもちろんだめ。ただもう一歩、われわれは考えなければいかん。戦争だ。人類に戦争をなくす知恵はないのか」と強調した。

 国連軍縮会議は、一九八九年から日本で開かれており、今年で二十七回目。

 (大杉はるか)

 

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