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【社会】

前社長ら8人書類送検 笹子トンネル事故 業過致死傷容疑

 九人が死亡、二人が重軽傷を負った二〇一二年十二月の中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故で、山梨県警は三十日、業務上過失致死傷の疑いで、中日本高速道路(名古屋市)の当時の社長だった金子剛一前社長(74)ら八人を書類送検した。

 捜査関係者によると、八人は金子前社長と同社の当時の専務執行役員、点検の監督業務に関わっていた八王子支社の二人のほか、点検を担当していた子会社の「中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京」の当時の社長と役員、社員二人。

 中日本高速と子会社の当時の役員四人には、起訴を求める「厳重処分」ではなく、地検に判断を委ねる「相当処分」の意見を付けたとみられる。甲府地検が今後、刑事責任を問えるかどうかを慎重に検討する。

 送検容疑は、天井板のつり金具を固定するトンネル最頂部のアンカーボルトが緩んで崩落する危険性があったにもかかわらず、事故三カ月前の一二年九月の点検時に、必要な対策を怠って事故を引き起こし、トンネル利用者を死傷させたとされる。この点検は別の場所の点検を優先させるため日数を短縮し、解体に時間がかかる足場を使わない方法に簡略化されていた。

 事故を巡っては、遺族が一三年二月、業務上過失致死容疑で金子前社長ら中日本高速の二人と、子会社の当時の社長と役員の計四人を告訴していた。

 

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