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【社会】

「平成終わるの寂しい」 「親しみある新元号に」

皇居周辺に集まった大勢の観光客ら=1日午前、東京都千代田区で

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 平成の時代は、三十年と四カ月で幕が下ろされることが決まった。一日に宮内庁で開催された皇室会議。天皇陛下は一年五カ月後の二〇一九年四月三十日に退位されることとなり、新しい皇室の姿も少しずつ見えてきた。象徴天皇の姿を模索し続けた陛下に、国民から理解といたわりの声が上がり、新たな元号への関心も高まった。

 ■平和な時代

 お堀の向こう側に常緑樹や紅葉した木々が見え、重厚な二重橋とのコントラストが鮮やかな皇居前広場。夫婦で観光していた愛知県豊橋市の主婦三十尾由美さん(53)は「あと二年もと思うと、体調もあって心配。もう少し早く代えてあげられないものか」と気遣った。「今の天皇によって皇室のイメージがだいぶ変わった。戦争を二度と繰り返さないというメッセージを国民に伝え続けていただいた」と振り返った。

 ランニングをしていた東京都小平市の会社員荒井元成さん(44)は「体力の厳しい中、被災地やかつての戦地を訪れ、真摯(しんし)に人々と向き合ってきてくれた」と話し、皇太子さまについて「意思を継ぎ、被災地などに出向いて国民を励ましてほしい」と期待を込めた。

 皇居を訪れたのは中学校の修学旅行以来という長野県上田市の主婦堀内孝恵さん(60)は、退位日について「分かりやすさから年度末が良いが、選挙などの都合で四月末が候補になったのは、陛下が尊重されていない気がする。自分の将来を自ら決められないのは、お気の毒」と気遣った。

 千葉県市原市の市道「平成通り」は、平成元年に公募で命名された。通り沿いで酒店を営む川島良雄さん(46)は「平成の語感はなじみ深く、これからも仕事や暮らしとは切っても切れないだろう」としみじみ。「平成が終わるのは少し寂しいが、日本で戦争がなかった平和な時代だった。次の時代もこの精神を継承してほしい」と願った。

 ■明るさ期待

 埼玉県加須市の無職橋本隆さん(76)は五月の改元を「気候がいい。新緑の季節で、日本が発展するよう期待が込められる時期」と歓迎。昨年までこいのぼり製造会社を営んでおり、コイが竜に変身する伝説にちなみ「昇り竜みたいに、経済や国民生活が右肩上がりに上がれば…」と期待する。

 千葉市の大学三年上野絵里加さん(21)は二〇一九年三月に卒業予定。同年五月は新入社員として働き始めたばかりの時期に当たる。「仕事も慣れないうちに元号が変わると、書類の作成時に手間がかかりそう」と心配する一方、「どんな新元号が発表されるのか楽しみ」と語る。

 横浜市中区の主婦光益(みつます)美由紀さん(50)は、新元号について「皇太子さまの明るいイメージに合ったものがいい」。東京都江戸川区の中学一年稲垣春花さん(13)は「覚えやすく、親しみやすい方が良い。東京五輪のイメージにふさわしい『輝』の漢字を使ってほしいな」と提案した。 (美細津仁志、中西公一、黒籔香織、鈴木弘人)

 

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