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【社会】

「基地ある限り被害者出続ける」 抗議大会登壇の女性傍聴

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 沖縄県うるま市の女性殺害事件に抗議する昨年の県民大会で登壇した琉球大大学院一年の玉城愛さん(23)は一日、那覇地裁で判決を傍聴した=写真。「日本全体の問題なのに『米軍基地は沖縄の問題』と無関心を積み重ねてきた」。今の日本の姿に矛盾を感じ、やり切れない思いが膨らむ。

 被害女性と同じうるま市に住み、年齢も一歳しか違わなかった。女性がウオーキング中に襲われた道は日常的に使い、遺体の遺棄現場は通学路のすぐそばだった。

 「もしかしたら、私だったかもしれない」。事件後、そのような思いが重くのしかかった。昨年六月、県民大会が開かれ、若い世代を代表してスピーチすることになった。「事件の『第二の加害者』はあなたたちです」。在日米軍専用施設の約七割が集中する沖縄の現状を、安倍晋三首相と本土に住む日本国民に、ストレートに訴えた。

 大会後、米兵による性被害を初めて打ち明けてきた女性もいた。「話したくても、話せない人は多い」と実感した。裁判の傍聴は初めてで、正直怖かった。初公判は見送ったが「恐怖で収めてはいけない」と、この日は地裁に向かった。

 「(日本国民は)安全保障の恩恵を得て、米軍基地の被害は見ようとしない。沖縄に基地がある限り被害者は出続ける」

 

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