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【社会】

元米軍属に無期判決 沖縄女性殺害「身勝手な動機」

ケネス・シンザト被告=ビジネス向け交流サイトのリンクトインより

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 沖縄県うるま市で昨年四月、女性会社員=当時(20)=を暴行し殺害したとして、殺人などの罪に問われた元米海兵隊員で軍属だったケネス・シンザト被告(33)の裁判員裁判で、那覇地裁は一日、「身勝手な動機に酌量の余地はなく、刑事責任は重大だ」とし、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。事件で反基地感情が増幅した沖縄の現状には触れなかった。裁判員は女性五人、男性一人だった。

 事件を巡り、日本側では日米地位協定の見直し議論が再燃。菅義偉(すがよしひで)官房長官は一日の記者会見で、両政府が結んだ軍属の範囲縮小を目的とする補足協定の厳格な運用に努める意向を示した。

 シンザト被告は殺人罪で無罪を主張する一方、強姦(ごうかん)致死と死体遺棄の罪は認めており、争点は殺意の有無だった。

 判決理由で柴田寿宏裁判長は、逮捕直後の被告の供述に基づき「後頭部を棒で殴り、首をナイフで刺した行為から、殺意が認められる」と判断した。

 その上で「危険な暴行を死亡するまで続けた。ウオーキングをしていた被害者に何の落ち度もなく、無念さは計り知れない」と指摘。被告の自白によって遺体が発見されたことを考慮しても「無期懲役より軽い刑にする理由はない」と述べた。

 判決によると、昨年四月二十八日午後十時ごろ、うるま市の路上で女性を乱暴目的で襲い、頭を棒で殴打。ナイフで首付近を刺すなどしたが、目的を遂げられず、一連の暴行で殺害した。

    ◇

 被害女性の父親は一日、「被告人を許すことはできない」とするコメントを代理人弁護士を通じて発表した。

 父親は「被告は黙秘し本当のことを話さず、自分が犯したことへの反省も見られず平然としていた。真実を述べ、私たちと娘に謝ってほしかった」と心情をつづった。

 

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