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【社会】

北朝鮮木造船、軍傘下か 北海道・松前 プレートに部隊名

北海道松前町沖に浮かぶ北朝鮮船。前方に掲げられたプレートの3段目に「朝鮮人民軍第854軍部隊」との表記があった=11月29日

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 北海道松前町の無人島、松前小島に一時避難した北朝鮮の木造船が、朝鮮人民軍傘下の船とみられることが分かった。船に掲げたプレートに「朝鮮人民軍第854軍部隊」とハングルと数字で記されていた。北朝鮮では、軍が農業や漁業などの生産活動にも従事しているとされる。道警は木造船の乗員十人から事情聴取し、身元や避難までの経緯などの実態解明を進める。

 船から日本製のテレビなど家電が見つかっており、乗員が道警や第一管区海上保安本部(小樽)に対し「島から持ってきた」との趣旨の話をしていることも捜査関係者への取材で判明した。道警は、窃盗容疑で乗員から事情を聴いている。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は五日午後の記者会見で「(乗員が)漁民であるのか、ないのかの可能性も含め、慎重に事実関係の確認や供述内容の精査を行っている」と述べた。

 この日、新潟県沖では木造船二隻と二遺体が漂流しているのが見つかった。

 一管と道警、地元漁協などは四日に島で被害状況を調査。捜査員らは、証拠保全などのため白い防護服に身を包んだ。施錠されていた漁業者用の避難小屋の入り口がこじ開けられ、テレビや冷蔵庫、炊飯器などが無くなっていた。

 捜査関係者によると、船内には家電のほか、漁網や捕獲したとみられるイカなどがあった。武器は見つかっていない。

 一管によると、乗員は九月に日本海に面した北朝鮮北東部の都市清津(チョンジン)を出港し、日本海でイカ漁をしていたと説明。「約一カ月前に船のかじが故障し、漂流していた」と話している。道警は十一月二十八日に松前小島の避難港近くで船を発見。その十日ほど前に港で船を見たとの目撃情報もあり、少なくとも数日間島に滞在していた可能性があるという。

 一管は木造船を函館港沖にえい航。乗員のうち一人が四日、腹痛を訴えて函館市内の病院に運ばれ、五日も治療を続けた。

 

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