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【社会】

IOCドーピング処分 「ロシアなき五輪ない」 反発、ボイコット論も

 【モスクワ=共同】ロシア・オリンピック委員会(ROC)のジューコフ会長は五日、個人資格などでの平昌(ピョンチャン)冬季五輪へのロシア選手参加可否について選手も出席した会合で最終決定すると述べた。会合は十二日開催の見通し。地元メディアなどが伝えた。組織的ドーピングを否定してきたロシアは反発しており、レベジェフ下院副議長は「五輪を完全にボイコットすべきだ」と訴えた。 

 ロシアの国家意思を決めるプーチン大統領がどう反応するかが焦点だ。

 ジューコフ氏はスイス・ローザンヌで行われた国際オリンピック委員会(IOC)の理事会後、ROCの資格停止処分を巡り記者団に「潔白な選手が五輪に個人資格で参加できるのは肯定的な面。参加しても国旗と国歌を使用できないのが否定的な面だ」と発言。「選手の利益が最大限に考慮された決定かと言えば、そうだ」とも語った。

 五日のIOC処分に対してスポーツ仲裁裁判所に提訴するかは明言を避ける一方、最近のIOC再調査を受け永久追放処分となった全ての選手が提訴する方針だと明らかにした。

 IOCは国旗使用を認めない処分をしたが、プーチン氏は十一月に国旗を使用できないことは「ロシアへの侮辱」と述べている。ただペスコフ大統領報道官は今月四日の時点でボイコットを「検討していない」と述べた。

 ムトコ副首相が五輪から永久追放処分を受けたことは、ロシアにとって想定外で衝撃だったとみられる。国営ニュース専門テレビ「ロシア24」などを傘下に収める全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社は五日、ロシア選手団が参加しない五輪の中継放送をしないと発表した。

◆世界が注目 メディア集結

 【ローザンヌ(スイス)=共同】国際オリンピック委員会(IOC)が五日の理事会後にロシア選手団の平昌五輪派遣禁止を発表した記者会見には、注目の高さを示すように、世界中のメディアが集まった。百九十五人の取材申請があり、IOC関係者は「理事会後の記者会見としては史上最多ではないか」と話した。

 会見ではバッハ会長が「前例のない事態に対し、適切な処分を与えた」と語り、重大さを強調。理事会ではロシア・オリンピック委員会(ROC)のジューコフ会長から謝罪の言葉があったという。一方で「ロシアにも潔白な選手はいる。彼らは将来、よりクリーンなスポーツ界をつくるための橋を懸けてくれる存在」と、配慮も示した。

 記者会見が始まる前から、ロシアメディアは緊迫感を漂わせた表情だった。ロシア人記者からの質問も相次ぎ、胸に五輪マークと「NO RUSSIA NO GAMES」(ロシアがいない五輪などない)と書かれたTシャツを着た記者の姿もあった。理事会が行われたIOC本部前では、ロシア国旗を持った女性の姿も見られた。

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