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【社会】

富岡八幡宮事件、姉の宮司就任が引き金か 容疑の弟は日本刀準備

 東京都江東区の富岡八幡宮近くで七日夜、宮司の富岡長子さん(58)が刺殺された事件で、弟の富岡茂永容疑者(56)らが、長子さんが車で戻るのを約一時間待ち伏せしていたことが、捜査関係者への取材で分かった。姉弟の間には宮司の地位を巡って長年の確執があり、警視庁捜査一課は、九月末の長子さんの宮司就任が犯行の引き金となった可能性があるとみている。

 警視庁捜査一課によると、茂永容疑者と妻の真里子容疑者(49)は、八幡宮近くの建物の陰に隠れて待ち伏せ、茂永容疑者が車で戻ってきた長子さんの首や胸を日本刀で刺した。真里子容疑者は逃げた運転手の男性(33)を約百メートル追いかけ、別の日本刀で切り付けて重傷を負わせた。その後、両容疑者は境内の長子さん宅前に移動。茂永容疑者が真里子容疑者を殺害した後、自殺した。

 両容疑者が、車を降りる場所をあらかじめ把握し、日本刀とサバイバルナイフを二本ずつ準備して待ち伏せ、役割分担していたことから、一課は、綿密に計画したとみて調べている。今後、殺人などの疑いで、夫婦を容疑者死亡のまま書類送検する方針。

 神社関係者や氏子らによると、先代宮司の父親が療養中だった一九九五年三月、茂永容疑者が宮司に就任。女性問題や浪費癖を理由に六年後に解任され、父親が復帰した。二〇〇六年には茂永容疑者が長子さんに「地獄へ送る」などと書いたはがきを送ったとして、脅迫容疑で逮捕された。

 父親が引退した一〇年十二月以降、長子さんが宮司代務者を務めた。しかし、真里子容疑者の名前で長子さんを中傷する怪文書がまかれ、今年七月には茂永容疑者が氏子らに電話で長子さんを批判していた。九月下旬には、長子さんの宮司昇進を認めない神社本庁(東京)から離脱し、長子さんが宮司に就いた。氏子らは「茂永容疑者は再び宮司になりたかったのではないか」と話している。

 

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