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【社会】

北朝鮮船長ら3人逮捕 北海道警 無人島で備品窃盗疑い

北朝鮮船から積載物を運び出す捜査員ら=9日、北海道函館市で

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 北海道松前町の無人島、松前小島に十一月接岸した北朝鮮の木造船の乗員が島にあった発電機を盗んだとして、北海道警は九日、窃盗の疑いで自称北朝鮮国籍の船長カン・ミョンハク容疑者(45)ら男三人を逮捕した。乗員らは八日、函館港沖で巡視船に横付けされていた船を、ロープを切断して動かした。任意で事情聴取してきた道警は、逃亡などの恐れがあるとみて強制捜査に踏み切った。

 他の二人は、いずれも自称北朝鮮国籍の船員、リ・ヨンナム容疑者(32)とリ・トンナム容疑者(59)。乗員は十人で、捜査関係者によると、六人の身柄を入国管理局に引き渡した。残る一人は体調不良で札幌市の病院に入院しており、回復を待って入管に引き渡す。三人の逮捕容疑は共謀し、発電機一基(六十五万円相当)を盗んだとされる。道警は認否を明らかにしていない。発電機は船の中から見つかった。

 道警によると、島にある漁業者向けの避難小屋周辺は荒らされ、発電機の他にテレビや冷蔵庫などの家電、ミニバイクなどが無くなっていた。逮捕前の聴取で、乗員は「島に誰もいないから家電を持ち出した」との趣旨の話をしていた。船からは家電なども見つかっており、他に被害品がないか調べる。

 九日は、第一管区海上保安本部(小樽)の巡視艇が、木造船を函館港の岸壁近くまでえい航。道警の捜査員が乗員を連れ出し、函館市内の道警施設に移送した。乗員らは大声を上げて抵抗した。

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 避難小屋を所有する松前さくら漁協(松前町)によると、被害総額は八百万円近くに上る。他に、島の高台にある灯台の電源用ソーラーパネルの一部が取り外され、港で発見された。

 一管によると、船は十一月二十八日に島の港付近で見つかった。「朝鮮人民軍第854軍部隊」のプレートが掲げられ、軍傘下の船とみられる。乗員は九月に北朝鮮北東部の都市清津(チョンジン)を出港してイカ漁をしていたと説明した。

 

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