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【社会】

世田谷組み体操事故 和解 教諭講習など盛り込む

 東京都世田谷区の小学校で二〇一四年、組み体操の練習中に転倒し髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」を負ったとして、当時六年生だった中学三年の男子生徒(15)が区と当時の担任教諭に約二千万円の損害賠償を求めた訴訟は十一日、区が原告に謝罪し一千万円を支払う内容の和解が東京地裁(鈴木正弘裁判長)で成立した。原告は同日、担任教諭への提訴を取り下げた。

 和解を受け生徒の両親が記者会見し、父親の定松佳輝(よしてる)さん(57)は「満足はしていないが、重要な部分は和解内容に入れられた。担任教諭個人への提訴は、国家賠償法の壁があると分かっていたが、公の場で話す願いがかなわないまま終わった」と話した。母親の啓子(ひろこ)さん(47)は「心通わしてのやりとりはなく、すっきりした気持ちではない」と語った。

 和解では、区が学校で組み体操を行う際は事前に教諭が講習を受け安全面に配慮した指導をすることや、事故が起きた場合は適切な処置をし速やかに公平で中立的な調査をすることなどが盛り込まれた。

 保坂展人区長は「お子さんとご家族につらい思いをさせたことに申し訳ないと思う。早期解決を願い本日の和解となった」とコメントした。区は昨年三月、組み体操に関するガイドラインをつくり、具体的な注意事項を示している。

 訴状によると、一四年四月、運動会の組み体操の練習で二人一組で倒立を行っていた時、倒立した男子生徒の足を相手が取れず、男子生徒は転倒し頭や背中を強打した。原告は学校側がマットを敷くなど安全対策を怠り、事故後にすぐ保健室に運ばないなど処置も不適切だったと訴えていた。

 

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