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【社会】

大林組「非常口」鹿島と受注競う リニア入札不正

リニア中央新幹線の「名城非常口」新設工事現場=11日、名古屋市で

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 JR東海が発注したリニア中央新幹線工事の入札妨害事件で、不正があった疑いのある「名城非常口」(名古屋市中区)新設工事の入札で、受注候補が最後は大手ゼネコンの大林組(東京)と鹿島(同)の二共同企業体(JV)に事実上絞られていたことが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部はJR東海の担当者から任意で事情聴取。大林組が、この担当者から工事費に関わる情報提供を受けて落札につなげた疑いがあるとみて調べている。

 特捜部は、大林組の本社や名古屋支店を偽計業務妨害容疑で家宅捜索。同社土木部門トップの副社長や、鹿島の鉄道担当部長も任意で聴取しており、入札の実態解明を進めている。

 名城非常口は、リニアの地下トンネルで事故が起きた際に地上へ避難するための施設。新設工事は、JR東海が二〇一五年五月に公告し、大林組、戸田建設(東京)、ジェイアール東海建設(名古屋市)のJVが一六年四月に受注した。

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 入札は「公募競争見積方式」を採用。ゼネコン側が施工方法や価格などを提案し、JR東海が総合的に評価した上で順位を決定。上位の業者から優先的に協議し、話がまとまれば契約を結ぶ仕組み。

 関係者によると、大手ゼネコンを代表とする複数のJVが受注を希望したが、他より高い評価を受けていた大林組と鹿島の二JVに事実上絞られ、最終的に大林組のJVが契約した。

 リニア中央新幹線は、総工費九兆円を超える巨大プロジェクト。これまで二十二件の工事で契約が結ばれ大林組を含む大手ゼネコン四社のJVが各三〜四件ずつ受注しており、工事を分け合う構図となっている。

 大林組の受注は名城非常口のほか、業界で花形と呼ばれる駅部工事を品川と名古屋で請け負うなど計四件。担当者が東京地検特捜部から任意で聴取された鹿島はトンネルと非常口の三件、大成建設はすべてトンネルで四件、清水建設は品川駅と非常口、トンネルの計四件となっている。

 

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