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【社会】

フロおけ人気沸騰 川崎フロンターレ初V 「フロ」つながり

サッカーJ1で初優勝し、「風呂おけ」を掲げ喜ぶ中村憲剛(中)ら川崎イレブン。前列左から2人目は鬼木監督=2日、川崎市等々力陸上競技場で(岩本旭人撮影)

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 サッカーJ1を初制覇した川崎フロンターレの選手たちがピッチで掲げたのは優勝クラブが手にするシャーレ(銀皿)ではなく、風呂おけだった。選手らは「フロ」つながりで地元銭湯を活気づけようと七年前から応援キャンペーンを展開。風呂おけはクラブが長年こだわってきた地域密着を象徴していた。記念グッズとして売り出されると、あっという間に約二千個の注文が発売元のクラブに舞い込んできた。 (小形佳奈)

 二日の最終戦、川崎は首位・鹿島アントラーズを追う二位で迎えた。鹿島が静岡県磐田市で、川崎が地元の等々力陸上競技場で、同時刻に戦った。

 この日、シャーレが用意されていたのは鹿島側。優勝チームはセレモニーでシャーレを高々と掲げるのがお決まりだが、川崎の試合会場にはない。そこで、「優勝したら何かを掲げたい」(フロンターレ広報)と事前に用意したのが、シャーレをデザインした風呂おけだった。

 これまでも川崎は、地域密着を目指し、選手が登場する算数ドリルを市内の小学生に配り、交流イベントも頻繁に実施している。

優勝記念で販売されている風呂おけの外底デザイン(上)と内底デザイン(下)=川崎フロンターレ提供

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 そうした活動のひとつが、市内の銭湯四十四軒でつくる川崎浴場組合連合会と二〇一〇年に始めた銭湯利用促進キャンペーン「いっしょにおフロんた〜れ」。連合会加盟店は〇〇年度に百六軒あったが年々減少。銭湯離れに歯止めをかけるため、選手が浴場の壁画を描いたり、関連グッズを発売したりしてきた。

 クラブは一五年にも川崎のロゴ入り風呂おけといすのセットを販売したが、売れ行きはいまひとつ。星野義孝・連合会理事長(56)は「かつて観客二千人という時代もあったが、今は二万六千人を収容する等々力競技場も満席。チームの努力のおかげ。優勝して、おけも売れて、うれしい限り」と笑顔をみせる。

 優勝記念の風呂おけは四千五百三十六円(税込み)。Jリーグオンラインストアで十八日午前九時五十九分まで、購入予約を受け付けている。受注生産で来年四月下旬に発送予定。

<川崎フロンターレ> 富士通サッカー部が前身で、1997年にプロ化し川崎フロンターレに改称。フロンターレはイタリア語で「正面の」などを意味する。2000年にJ1に昇格し、1年でJ2に降格。再昇格した05年以降、あと一歩のところでタイトルを逃してきた。観戦者調査での「地域に大きな貢献をしている」クラブで、2016年は首位を獲得している。

 

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