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【社会】

のぞみ台車、破断寸前 JR西「脱線に至った可能性」

新幹線のぞみの台車に見つかった亀裂=JR西日本提供

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 博多発東京行きのぞみ34号の台車に亀裂が見つかった問題で、車両を所有するJR西日本は十九日、鉄製の台車枠が折れる寸前だったと明らかにした。深刻なトラブルを抱えたまま最高時速三百キロで走行しており、JR西の吉江則彦副社長は会見で「脱線など大きな事故につながっていた可能性がある。新幹線の安全に対する信頼を裏切るもの。深くおわび申し上げる」と陳謝した。

 亀裂が見つかったのは台車枠と呼ばれる骨組みで、厚さ八ミリの鉄板を溶接した筒状の部分。亀裂はコの字形に入り、底面で十六センチ、両側面で十四センチに達していた。両側面は十七センチしかなく、あと三センチで破断の恐れがあった。亀裂の幅は最大で一・三センチに及び、台車枠が亀裂でゆがみ、モーターから動力を車輪に伝える継ぎ手と歯車箱がずれ、油漏れが発生したとみられることも分かった。

 十一日午後の走行中の経緯も明らかにされた。東京の指令員の指示で岡山駅から乗り込んだJR西の車両保守担当者三人のうち少なくとも一人が、次に停車した駅で詳細な点検が必要ではないかという趣旨の提案をしたが、実施されずに新大阪駅まで運転を続けた。列車は同駅でJR東海の乗務員に引き継がれ、JR西の保守担当者も降車した。博多駅を出発後、JR東海による床下点検で運転を打ち切った名古屋駅まで、三時間半近く走り続けた。運輸安全委員会は新幹線で初の「重大インシデント」に認定。運輸安全委やJR西、製造した川崎重工業などによる調査が続いている。

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