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【社会】

核廃絶へ高校生平和大使20年 河野外相に取り組み報告

河野外相に活動報告をする高校生平和大使のメンバー=20日午前、外務省で

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 核兵器廃絶を求めて署名活動を行う高校生平和大使のメンバーらは二十日、外務省を訪れ河野太郎外相と面会した。活動開始から二十年目の今年は、八月のジュネーブ軍縮会議に出席し、二十一万人分超の反核署名を国連欧州本部へ提出したり、各国代表らと意見交換したりしたことを報告した。

 広島大付属高二年の小林美晴さん(17)は「軍縮会議での演説はできなかったが、夕食会で各国代表と直接話し合う機会を(政府に)つくってもらえたのは、ありがたかった」と述べた。河野氏はメンバーらに「核問題に関心を持ち続けてほしい」と声を掛けた。

 高校生大使の代表は二〇一四年から、夏のジュネーブ軍縮会議で、各国代表の前で核廃絶への思いを演説してきた。だが今年は日本政府が実施を見送った。核保有国の中国は、演説が会議の規則に反していると主張し、事前に日本側へ中止を求める圧力をかけていた。

 面会後、長崎県立長崎北陽台高二年の溝上大喜(みぞかみだいき)さん(17)は「演説が来年復活するのが望ましいが、被爆地の思いを伝える手段は他にもある。努力を続けたい」と前向きに語った。

 広島、長崎両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」によると、今年は十五都道府県の高校から選ばれた男女計二十二人が、軍縮会議に出席した。

<高校生平和大使> 核兵器廃絶を求める署名を集め、国連へ提出する高校生。長崎の2人が1998年に、地元の平和運動家らと米ニューヨークの国連本部を訪ねたのが始まり。市民団体が毎春、被爆地の広島や長崎を中心に公募で選ぶ。任期は約1年間。今年までに17都道府県の高校から計約200人が就任した。近年は夏にスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ署名を持参、大使代表が軍縮会議で演説してきた。

 

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