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【社会】

チバニアンに見学者連なる 地層に命名当確から1カ月

「千葉セクション」と呼ばれる崖の地層を見学する人たち=千葉県市原市で

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 約七十七万〜十二万六千年前の期間の地質学上の時代名が、千葉県市原市にある地層にちなみ、新たに「チバニアン(ラテン語で千葉時代)」と命名される見通しとなった。命名がほぼ確実となってから一カ月余り。その時代を代表する場所として国立極地研究所(極地研)や茨城大などのチームが国際学会に申請した同市の養老川沿いの地層には連日、大勢の見学者が詰め掛けている。 (美細津仁志、写真も)

 長靴にかっぱを着たり、傘を差したりして川筋を歩く人たち。今月八日も、雨の平日にもかかわらず、見学者は途切れなかった。船橋市から夫婦で訪れた正法地(しょうぼうじ)幸子さん(68)は「週末はさらに混むと聞き、平日に来て正解。小中学生の孫たちにもこの地層の成り立ちを教えたい」と顔をほころばせた。

 地層は、市原市田淵地区の「千葉セクション」と呼ばれる高さ十メートル以上の崖一面に広がる。地球は大きな磁石のようなもので、これまでにN極とS極が何度も逆転。崖には最後に逆転した七十七万年前の地層があり、それに連続して、現在と同じ磁極の向きであることを示す地層が良好な状態で残る。

 地層の人気に、市も対応に大わらわだ。市ふるさと文化課によると、一次審査通過後、平日に一日三百〜四百人、週末には約四百〜六百人が詰め掛けた。

 週末は地層から約五百メートル離れた最寄りの「田淵会館」の駐車場が混雑するため、さらに約一・八キロ離れた小湊鉄道月崎駅や約一・三キロ離れた旧市南部老人福祉センターに臨時駐車場を設け、同会館とを結ぶ無料シャトルバスを運行。急きょ一万部製作したリーフレットはすぐに品薄となり、五万部を増刷し、会館前で無料配布している。

 地層周辺は地下水でぬかるみ、滑りやすいため、市は七日から地層を間近で見学できる斜面への立ち入りを禁止した。地層見学の問い合わせは、平日の午前八時半〜午後五時十五分、市原市ふるさと文化課=電0436(23)9853=へ。

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