東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

「帰国の背中押してくれた」 夫死去に曽我さんが手記

 北朝鮮による拉致被害者曽我ひとみさん(58)が二十六日、新潟県佐渡市を通じ、十一日に七十七歳で亡くなった夫チャールズ・ジェンキンスさんについて「一時帰国の背中を押してくれた決断に感謝している」とする手記を発表した。

 手記は二十五日付。北朝鮮で三十七年前に出会い、苦楽を共にした経験を「紆余(うよ)曲折ありました」と振り返りながらも、娘二人を含めた家族四人での生活を「大きな病気もなく過ごせたことは一番の幸せ」とつづった。

 曽我さんが一人での帰国をためらうと「君は日本に行くべきだ」と背中を押してくれたという。「あの言葉があったから今、日本で生活することができるのだと言っても過言ではない」。一方、帰国できていない母ミヨシさん=失踪当時(46)=に触れ「私の母に会わせてあげたかった」と無念さをにじませた。

 バイク好きだった夫の横顔も懐かしんだ。北朝鮮にいた時、廃車寸前のバイクを持ち帰り、部品を集めて修理したといい「エンジンがかかったときのうれしそうな顔を忘れることはない」との思い出を明かした。

 ジェンキンスさんは十一日夜、致死性不整脈のため佐渡市の病院で死去した。関係者によると、自宅前で倒れて病院に運ばれたという。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報