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【社会】

「忖度まんじゅう」ヒット 大阪の会社、半年で10万箱

関西の新土産「忖度まんじゅう」を商品化した「ヘソプロダクション」の稲本ミノル社長=大阪市で

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 森友学園問題で流行語になった言葉の焼き印を押した関西の新土産「忖度(そんたく)まんじゅう」が、販売開始から半年で十万箱を売るヒット商品となった。企画販売会社の社長はビジネスシーンで会話の「つかみ」に使えるという狙いが的中したとしつつ「言葉から企画した商品がこれだけ売れたのには驚いた。言葉の力を感じた」と語った。

 商品化したのは土産の企画などを手掛ける大阪市の「ヘソプロダクション」。稲本ミノル社長(41)が得意先から「『忖度』を商品にできないか」とメールをもらったのがきっかけだった。

 忖度は「人の心をおしはかること」。森友学園への国有地払い下げを巡る国会論戦では、官僚が政治家らの意図をくみ取って都合よく動いたという「好ましくない行為」の文脈で使われた。

 だが改めて調べると、言葉自体は思いやり精神を表し、ネガティブな意味合いはないと感じた。日本らしさを表そうとまんじゅうを採用した。包装紙は辞書風に。「忖度」が使われた太宰治「ダス・ゲマイネ」や福沢諭吉「学問の独立」などの一節を薄い色で列挙した。

 二〇一七年六月に販売スタート。「政治色が強すぎる」と取り扱いを断られた店もあったが、道頓堀や新世界の土産店に並び始めるとネットなどで話題になり、新規の問い合わせが殺到した。次第に主要駅や空港の土産店売り場にも積み上げられるようになった。

 稲本社長は「本来は日本文化を象徴するすてきな言葉。これからも大事に使いたい」と話す。忖度まんじゅうは九個入り七百三十四円。「黒」と「紅白」バージョンもある。

 

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