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【社会】

見納め 築地の初競り 最高値マグロ 過去最大405キロ

マグロの初競りを前に一本締めを行う仲買人ら=5日、東京都中央区の築地市場で(内山田正夫撮影)

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 築地市場(東京都中央区)で五日早朝、今年初の取引となる「初競り」が開かれ、青森・大間産のクロマグロが最高値の三千六百四十五万円(一キロ当たり九万円)で競り落とされた。重量は、都の記録が残る一九九九年以降の初競りで最大の四百五キロ。十月十一日の豊洲市場(江東区)への移転を控え、築地最後の初市を飾った。(木原育子)

 「祝初荷」の旗が飾られた競り場には、大勢の仲卸業者が訪れ、ズラリと並んだマグロの鮮度などを吟味。午前五時三十五分、カランカランとかねの音が響き渡ると、競り人が白い息を吐きながら、大声を張り上げて競りが始まった。

 最高値で落札した仲卸「やま幸」の山口幸隆社長(55)は「マグロのマの字も分からず築地に入って三十五年、この築地でマグロ屋として一人前にしてもらった。最高値で締めくくれたのは良かった」と笑顔で語った。マグロはニューヨークなど国内外に店舗を持つすし店「銀座おのでら」(中央区)に卸す。

 落札額は、昨年の最高値の七千四百二十万円(大間産二百十二キロ)の半値以下。例年、競りに掛かるマグロは二十〜三十本程度だが、今年は豊漁で八十〜九十本ほどが並び、値が分散する形となった。

 毎年高額での落札をしているすしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(中央区)は百九十キロの大間産を三千四十万円で落札。一キロ当たりの単価は最高額の十六万円だった。

 競りに先立つ新年あいさつでは、卸売業者「第一水産」の田口弘之社長が「世界に冠たる築地ブランドを豊洲ブランドに変えるのは、築地で働く一人一人の責務だ」と語った。

 築地は十月六日が最終営業日で、跡地は二〇年東京五輪・パラリンピックの車両基地となる。その後の再開発については都の有識者会議で検討している。

 

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