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【社会】

晴れ着被害額、数千万円か 着付け会場代も未払い

 振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市)が突然営業を取りやめ、成人の日に晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、神奈川県警のほか警視庁や茨城県警などに計約三百八十件の相談が寄せられていることが分かった。神奈川県警によると、代金を支払ったのに振り袖を受け取れないなど一人当たり三十万円前後の被害が多く、総額は数千万円に上るとみられる。県警は詐欺容疑を視野に経営状況などを調べる。

 レンタルした草履やバッグなどが届かなかったケースもあったほか、警視庁によると、今後予定されている卒業式や入学式のために振り袖を予約していた人からの相談も多いという。

 横浜市は九日、市消費生活条例に基づく立ち入り調査のため、同市中区の本社や店舗を訪れたが、従業員らが不在で実施できなかった。

 ◇ 

 はれのひが、八日の成人式の着付け会場の新横浜国際ホテル(横浜市港北区)に使用料約百万円を支払っていなかったことも、ホテルへの取材で分かった。同社は昨年二月に予約し、約二百人に着付けをする予定だったが、使用料は期限の十二月二十八日までに支払われず、その後連絡が取れなくなったという。

 東京商工リサーチによると、はれのひの負債総額は二〇一六年九月期時点で約六億一千万円。店舗の開設費用や人件費の増加により、同期末で約三億二千万円の債務超過に陥っていた。

◆横浜、八王子市が相談窓口

 横浜市は九日、市消費生活総合センターに特別相談窓口=電045(845)6666=を設置した。担当者は「領収書や申込書などを保管し、クレジットカード払いならカード会社に支払いを止められるか相談してほしい」と話す。はれのひの店舗がある東京都八王子市の消費生活センター=電042(631)5455=も十三日までは午前八時半〜午後七時、来週以降は平日と土曜の午前九時〜午後四時半に対応する。

 江崎鉄磨消費者行政担当相は九日の記者会見で「消費生活センターに相談を」と呼び掛けた。

 着物の業界誌を発行する「きものと宝飾社」(京都市)は呉服問屋などと協力し、はれのひで来年以降の予約をした人に割安で着付けをする。松尾俊亮編集長によると、業界からイメージ悪化を心配する声が上がり、対応に当たることにした。問い合わせは同社=電075(255)5596=か、ホームページへ。

 

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