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【社会】

銀座キャバレー「白いばら」 惜しまれつつ歴史に幕

最終日を迎え、大勢の客が列を作ったグランドキャバレー「白いばら」=10日、東京都中央区で

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 昭和、平成と東京・銀座の栄枯盛衰を見つめてきたグランドキャバレー「白いばら」が十日、大勢のファンや従業員に惜しまれながら閉店した。

 「愛ちゃん」「リサちゃん」。最終日の店内は予約客だけで満杯となり、ひいきのホステスを呼ぶ客の声が飛び交った。店の外では、入店待ちの客が長い列をつくった。

 店は一九三一(昭和六)年に創業。地方出身のホステスたちのお国ことばでの接客が人気で、無名時代の歌手美輪明宏さんらもステージに立った。酒場の多様化に伴うキャバレー不況も乗り越えたが、施設の老朽化で九十年近くの歴史に幕を閉じることになった。

 「千秋楽を見届けたい」。閉店することを知った昨年秋に予約したさいたま市浦和区、会社員斎藤賢一さん(58)は、ひいきのホステスに贈ろうと店名にちなんだ白いバラを買ってきた。

 最後のショーが終わった後、客や従業員が全員で「今日の日はさようなら」を合唱した。五十年以上店で働いた山崎征一郎元店長は、客や元従業員が大勢駆け付けたことに「皆に愛されうれしい」と喜んだが、「その分、皆と別れるのが寂しい」としんみり語った。

 

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