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【社会】

2・23新天皇誕生日 「富士山の日」祝日化 静岡県を後押し?

朝焼けに輝く富士山と清水港(約20分間撮影した148枚の夜景の写真を比較明合成)

写真

 二月二十三日は、語呂合わせで静岡県が定めた「富士山の日」。一部の学校が休みになるなど県民になじみ深い日が、新天皇の即位に伴い、二〇二〇年から「天皇誕生日」になる。例年、当日は富士山に親しむイベントが多数開催されるため、県は後世を担う子どもの参加者を増やそうと学校の休校化を図ってきたが、近年は協力市町が減少傾向。国民の祝日となる天皇誕生日が思わぬ助け舟となりそうだ。 (松野穂波)

 新天皇となる皇太子さまは、二月二十三日生まれ。天皇退位特例法の付則で、今上陛下の退位後、国民の祝日を定める祝日法を改正し、今の十二月二十三日から二月二十三日に改めることが決まっている。

 富士山の日は〇九年十二月、「類いまれなる美しい自然景観が人の心を打ち、それが芸術や信仰を生む。単なる自然ではなく、自然そのものに文化性がある」と、富士山を称賛する川勝平太県知事の発案で制定された。

 県などは一〇年以降、二月二十三日とその前後に県内各地でフォトコンテストや学習会などの催しを行い、富士山の自然を守る機運を盛り上げてきた。県富士山世界遺産課によると、協賛事業は年々増え、一六年には四百件に。一三年六月の世界文化遺産登録の後押しもあり、六年間で四倍に拡大したという。

 県教育委員会は一〇年三月、「富士山の日」は県立高校と特別支援学校を休校とするよう県立学校の学則を改正。公立小中学校を管轄する市町や私立学校にも休校への協力を呼び掛けた。しかし授業時間や保護者の仕事との兼ね合いもあり、一二年度の九市町、二百五十五校をピークに減少。同課などによると、一七年度の協力市町は三島市、富士宮市、西伊豆町の三市町に限られる。県立特別支援学校でも登校日となり、私立を含む休校数は百五十三校、全体の約15%にとどまる見込みだ。

 同課の担当者は「国民の祝日になれば学校は休みになるし、保護者も休みになる。関連イベントへの参加者が増えるだろう」と期待する。

 川勝知事は本紙の取材に「皇太子殿下ご自身が自らの誕生日を富士山の日と思いなさっていると思う」と祝日化を待ち望む思いを表明。静岡ゆかりの幕臣山岡鉄舟の短歌「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は変わらざりけり」にかけて「休みてもよし 休みざりてもよし 富士の山 富士山の日に変わらざりけり」と詠み、新天皇の即位後も「富士山の日」を変えるつもりはないとの意向を示した。

 

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