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【社会】

杏林大、医師に協定外残業 労基署が是正勧告 割増賃金も不足

 東京都三鷹市の杏林大医学部付属病院が、労使協定(三六協定)の上限を超えて医師らに時間外労働(残業)をさせ、割増賃金も不十分だったとして、運営する学校法人「杏林学園」に対し三鷹労働基準監督署が是正勧告と改善指導をしていたことが分かった。杏林大が二十日、明らかにした。

 勧告や指導は昨年十月で、杏林大の担当者は「勧告を真摯(しんし)に受け止め、是正に着手している」と話している。

 杏林大によると、就業規則と協定により、医師は週三十九時間の所定労働時間、月最大七十時間の残業時間が定められている。労基署の調査で、約七百人の医師のうち約2%が「過労死ライン」とされる月八十時間超の残業をし、百時間を超えた医師も数人いたことが判明した。

 さらに、一部では残業に対する割増賃金が法定の割増率を下回っていた。大学は昨年末、同年四〜九月の不足分として、医師数百人に計数億円を支払ったとしている。

 長時間労働について、杏林大の担当者は「医師には、診療を求められたら拒めない応召義務がある。救命救急もやっており、分厚い態勢を取らざるを得ない面もある」と説明した。

 同病院は高度医療を提供する「特定機能病院」の一つ。二〇一六年度は一日平均の外来患者が二千二百五人、入院患者が八百九人だった。

 

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