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【社会】

京大iPS研 不正論文に寄付金使用 研究費200万円超

 京都大iPS細胞研究所の山水康平特定拠点助教(36)の論文に捏造(ねつぞう)と改ざんが見つかった問題で、論文の研究に、一般の人から募った寄付金「iPS細胞研究基金」の一部が使われていたことが二十三日までに分かった。

 京大によると、この論文の研究費の総額は約三百十万円で、うち二百数十万円程度は基金からの研究費だった。

 山水氏は、同研究所が設ける、若手研究者支援のための制度を利用していた。同研究所に着任以降、筆頭著者としての初の論文だった。

 基金の使い道の最終決定に携わった山中伸弥所長は二十二日の記者会見で「多くの方から頂いた支援が論文不正の研究に使われてしまった」と話した。

 山水氏は二〇一四年十一月に同研究所に着任し、任期は今年三月までだった。会見でプレッシャーがあったのではないかと聞かれた山中所長は「研究所の研究者は全員任期があるし、研究費も競争的資金で行っている。プレッシャーのもと、毎日努力している」と語っていた。

 基金は二〇〇九年四月に設立。人工多能性幹細胞(iPS細胞)の医療応用に向けた研究費や普及活動、特許の確保と維持のためなどに利用されてきた。

 

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