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【社会】

春日野親方らを損賠提訴 暴行被害の男性、昨年3月「監督責任あった」

 大相撲春日野部屋の傷害事件で、兄弟子だった元力士(24)から暴行を受けた弟弟子の男性が、春日野親方(元関脇栃乃和歌)と元力士に三千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していたことが二十五日、分かった。男性は暴行の後遺症で味覚を消失。親方には元力士に対する監督責任があったとしている。提訴は昨年三月二十二日付。春日野親方は事件や裁判の存在を公表していなかった。

 訴状などによると、男性は矢作嵐さん(22)。二〇一四年九月五日夜、元力士から顔を殴られたり腹を蹴られたりし、顎の骨を折る全治一年六カ月の重傷を負った。元力士が若い力士を集めて掃除の仕方を注意しようとした際、元力士の指示に反し、先輩力士のマッサージ中だった若手も呼びに行ったため、腹を立てた元力士から暴行を受けたという。

 裁判で矢作さんは、親方は「冷やしておけば治る」などと言って早期に適切な治療をさせず、症状を悪化させ、元力士に対する指揮監督も怠ったと訴えている。

 親方は、別の力士を通じて通院を指示したとした上で、「事件を隠蔽(いんぺい)する意図はなかった」と反論。元力士も「暴行の発端をつくった矢作さんにも過失がある」と主張している。

 事件を巡っては、矢作さんが一四年十月に元力士を傷害容疑、春日野親方を保護責任者遺棄容疑でそれぞれ刑事告訴。元力士は一六年六月に懲役三年、執行猶予四年の有罪判決が確定した。春日野親方は不起訴処分になった。

 春日野部屋では一一年、春日野親方が弟子をゴルフのアイアンで殴ったことが発覚。親方は暴行を認めたが、弟子が被害届を出さなかったため事件化は見送られた。

 春日野親方は元力士の判決確定時、日本相撲協会の理事。元横綱日馬富士の暴行事件では、広報部長として情報発信の責任者も担っていた。

 

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