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【社会】

京大17人を追加合格 入試ミス、慰謝料など検討

 京都大が昨年二月に実施した一般入試の物理で出題ミスが指摘された問題で、大学は一日、計二十八人に影響があり、うち不合格になった受験生十七人を追加合格させ、京大に入学している十一人に本来合格していた学科への転学科を認めると発表した。大学側はミスを認めて謝罪、山極寿一学長と理事七人が一〜三カ月間、給与の一部を自主返納する方針。

 京大は「問題文の条件設定が不足していたため、正解が一つに定まらなくなっていた」としている。追加合格の十七人には電話で連絡し、転学科を認める十一人には大学側が直接説明。いずれも他大学や予備校の授業料などにかかった費用は補償し、慰謝料も検討する。

 北野正雄副学長は記者会見で「極めて遺憾であり、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

 京大によると、ミスがあったのは音に関する物理の問題で、複数の音が弱め合う条件を数式で表すよう求めた。入試前後に約二十人が問題をチェックしていたが、一月中旬に「解答ができないのではないか」と問い合わせがあり、対応を検討。物理は工学部など理系学部の志望者四千四百二十九人が受験していた。

 この問題は受験者全員を正解とし、関係学部で合否判定をやり直した。昨年の合格者の取り消しはしない。今後は追加の再発防止策として、採点の際に予備校などが公表する解答例を参照する。

 

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