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【社会】

藤井五段「六段」視野 羽生竜王と17日に対局

第76期名人戦順位戦C級2組の9回戦で梶浦宏孝四段に勝利し、五段昇段を決めた藤井聡太棋士=1日夜、東京都渋谷区の将棋会館で

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 将棋の名人戦順位戦で一日深夜、C級1組昇級と中学生初の五段昇段を決めた藤井聡太五段(15)に、周囲から称賛の声が上がった。中学生棋士としての生活は残り二カ月だが、その間に早くも「六段」の懸かった大勝負が迫っている。

 対局は「序盤は少し作戦負け」と振り返るように、後手の藤井五段が苦戦を強いられた。しかし中盤、自陣の金取りを放置して反撃する勝負手を放ち、優位に立つとそのまま押し切った。敗れた梶浦宏孝四段(22)は「予想しない鋭い手を指された」と嘆いた。

 同じC級1組に所属の師匠、杉本昌隆七段(49)は「持ち時間の長い順位戦はベテランも手ごわく、『一期(一年)抜け』は至難の業。藤井は若さの勢いだけでなく、実力で九戦全てを勝ち抜いてきた。周囲の棋士も納得する堂々の昇級」とたたえた。藤井五段も更新できなかった最年少昇段の記録を保持する加藤一二三・九段(78)は、ツイッターで「藤井聡太四段と呼べるのも今日が最後」「これからも天与の才を最大級に開花させて、観(み)るものに感動を与える棋譜を紡いでいってほしい」と祝福した。

 次の大勝負も迫っている。今月十七日の朝日杯将棋オープン戦準決勝は、十三日に国民栄誉賞を受賞する羽生善治竜王(47)=棋聖=との公式戦初対局。午前中の対局に勝てば、午後の決勝に進出する。もし二連勝して優勝すれば、「全棋士参加棋戦での優勝」という規定を満たし、即座に六段昇段となる。

 藤井五段は対局後、「朝日杯では非常に素晴らしい機会を得ることができましたので、自分の力を出し切りたいと思っています」と静かに闘志を燃やした。 (樋口薫)

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