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【社会】

「白覆面の魔王」の勲章 ザ・デストロイヤー叙勲伝達式

3日、米バファローでの叙勲伝達式で、妻ウィルマさん(右)と祝福される「ザ・デストロイヤー」=赤川肇撮影

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 【バファロー=赤川肇】覆面プロレスラー「ザ・デストロイヤー」として一九六〇〜七〇年代を中心に日本で活躍したリチャード・ベイヤーさん(87)への叙勲伝達式が三日、米ニューヨーク州北部のバファローであり、ベイヤーさんは往年のマスク姿で「どうもありがとうございます」とお辞儀して勲章を受け取った。

 五四年に米国でデビューした後、六三年から日本で活躍。力道山との一戦はテレビ中継の平均世帯視聴率が64%に上り、あらゆる番組を含めて歴代四位の記録だ。民放のバラエティー番組でも人気を集めた。

 八〇年代以降、生まれ育ったバファロー近郊の小学校や高校でレスリングや水泳の指導にも当たり、九三年に日本のプロレス界から引退。プロレス振興や日米交流に尽力したとして、日本政府が昨年秋の外国人叙勲で旭日双光章の授章を決めた。

 「白覆面の魔王」と呼ばれて約半世紀、引退から二十五年。伝達式には歩行器を押しながら妻ウィルマさん(83)や四人の子どもらとともに現れた。高橋礼一郎ニューヨーク総領事から「二〇二〇年の東京五輪で待っています」と水を向けられると、「行きます」とうなずいた。

 ベイヤーさんは報道陣の取材に「高校生のころは日本を敵国だと思っていたが、日本に渡り、日本と日本のレスラーにほれた」と振り返った。力道山やジャイアント馬場、アントニオ猪木、ジャンボ鶴田の名前を挙げ、「素晴らしい選手がいた時代に日本中でレスリングをする機会に恵まれた」と感謝の言葉を繰り返した。次に訪日したら何をしたいか問われると、「レスリング指導」と即答した。

 

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