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【社会】

はれのひ被害者 無料着付け、撮影 横浜でイベント、芸人呼び掛け

会場内で記念撮影をする新成人ら=4日、横浜市中区で

写真

 振り袖販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市、破産手続き中)が成人の日を前に突然営業を停止した影響で、振り袖姿で成人式に出られなかった人たちを応援する催しが四日、横浜市で開かれた。約百人が参加し、「一生の思い出になった」などと顔をほころばせた。 (鈴木弘人)

 「お気に入りの振り袖を着られて、救われた気持ちになった」。同市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで開かれた「あらためて新成人を祝う会」。晴れ着に身を包んだ同市泉区の松田知恵さん(20)が笑顔を見せた。

 先月八日、レンタルの振り袖が着付け会場に届かず、成人式を欠席。気落ちして家に帰った。

 紫色の振り袖を着るはずだったが、この日は「今日の気分で選びたい」と、会場で赤色を選択。八日に来られなかった父親と一緒に祝えるというおまけも付いた。「家族と晴れ着姿で写真を撮れてうれしかった」

 この日の催しは、お笑い芸人キングコングの西野亮廣(あきひろ)さん(37)がインターネットで呼び掛け、新成人約百人が参加した。参加費は無料で、協賛する着物レンタル業者が振り袖百五十点を提供。参加者はお気に入りの晴れ着を選んで着付けしてもらい、赤じゅうたんの花道を歩いた。

 プロカメラマンによる記念撮影のほか、夜には貸し切りのクルーズ船でのパーティーも。

 同市港南区の監物(けんもつ)千里さん(19)は「スタッフに『きれいだね』と声を掛けてもらって温かさを感じた。やりきれない気持ちが整理された」と話した。東京都八王子市の石田夕賀(ゆか)さん(20)は「一生の思い出になった。他人のためにここまでやってくれて、みなさんに本当に感謝している」と喜びをかみしめた。

 西野さんは「新成人には『おめでとう、がんばって』と声を掛けた。うれし涙を流していた親御さんもいた。ニコニコしてるみんなを見て、やってよかったと思います」と話した。

<成人式振り袖問題> 振り袖販売・レンタル業「はれのひ」が成人の日の1月8日を前に営業を停止、成人式のために予約していた晴れ着を着られない人が相次いだ。店舗がある横浜市や東京都八王子市など7市に寄せられた相談は、9〜12日で700件を超えた。横浜地裁は26日、同社の破産手続きを開始し、代理人弁護士によると、最終的な負債額は10億円に達する見通し。雲隠れしていた篠崎洋一郎社長は同日に会見し「責任は私にある」と謝罪した。

 

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