東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

墜落前 ヘリ部品交換 現場から1遺体発見

陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリが墜落、住宅が炎上した現場。左上は機体の後部とみられる残骸=6日午前9時52分、佐賀県神埼市で

写真

 小野寺五典(いつのり)防衛相は六日午前の衆院予算委員会で、佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊AH64D戦闘ヘリコプターが墜落したのは四枚の羽根を回転軸に固定する「メインローター(主回転翼)ヘッド」という部品を交換した後の試験飛行だったことを明らかにした。事故現場では一人の遺体が見つかった。(新開浩)

 小野寺氏は予算委に先立つ記者会見で「事故原因は分析中だ。今後、精査する必要がある」と話した。事故現場周辺では、ヘリが墜落する前に、主回転翼が外れていたとの住民の目撃証言が相次いでいる。

 羽根を回転軸に固定する部品は、飛行時間が千七百五十時間に達すると交換する規定になっている。陸自は事故機を含め同型機を十三機所有しており、この部品の交換は三例目だった。

 小野寺氏は事故現場から午前八時すぎに、一人の遺体を発見したと明らかにした。陸自などが捜索していた。機長の斉藤謙一二等陸佐(43)が行方不明になっており、陸自や県警が身元の確認を急いでいる。

 小野寺氏は「負傷したお子さんや火災に遭った皆さまの補償についても、今後の原因究明の結果を踏まえしっかり対応する」と語った。また、事故機が微量の放射性物質を含む部品を使用していたため、陸自が事故現場周辺で放射線量を測定したと明らかにした。異常な数値は検出されていないという。

 安倍晋三首相は衆院予算委で、事故について「国民の命と平和な暮らしを守るべき自衛隊が、住民の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことは誠に遺憾だ」と話した。その上で「自衛隊の最高指揮官として心よりおわびを申し上げ、お見舞いを申し上げる」と陳謝した。首相は事故後、早急な被害状況の確認や人命救助、周辺住民の安全確保、国民への情報提供を指示したと話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報