東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

覚醒剤密輸量 過去2番目 昨年押収2年連続1トン超

写真

 昨年一年間に全国の警察が摘発した覚醒剤密輸事件での押収量は千六十八キロで、過去二番目の多さだったことが六日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。過去最多だった前年よりも三百六十キロの減少だったが、統計がある二〇〇二年以降で初めて二年連続で一トンを超えた。同庁は、国外からの流入量が高水準で推移しているとみて警戒を強めている。

 警察庁によると、昨年は船を使って茨城県沖で受け渡しをした密輸事件を八月に摘発し、四百七十五キロに上る覚醒剤を一度に押収。秋以降は供給が減った後の需要を狙い、航空便の手荷物などで運べる小口の密輸が相次いだことから、押収量が増えたとみられる。

 前年も一度では過去最多となる五百九十七キロを押収するなど大規模な摘発が相次いだことから、押収量が二年続けて一トンを超えた。

 昨年の密輸の手口では、旅行や仕事を装った運び屋がかばんなどに隠し、航空便などで国内に持ち込む「携帯型」の摘発が八十四件あり、前年の四十一件からほぼ倍増。覚醒剤の押収量も、前年から百十七キロ増の百八十九キロとなった。

 発見を免れる方法も巧妙化し、二重底に細工したキャリーバッグに隠したり、マスカラの容器に隠したりして持ち込もうとした例もあった。

 携帯型密輸の渡航者をみると、出航地別ではタイが十五件でトップ。次いで中国の十一件、台湾の七件が続いた。他はマレーシアの六件、トルコやメキシコ、ウガンダがいずれも五件などだった。警察庁の担当者は「国内の覚醒剤の末端価格は低下傾向となっていることからも、海外からの流入が増えている恐れがある」と分析している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】