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【社会】

手作り成人式12日に 八王子200人が支援、同じ会場で

12日の本番に向けて打ち合わせをするボランティアのスタッフら=8日、東京都八王子市で

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 はれのひ八王子店があった東京都八王子市では「二十歳の笑顔を取り戻そう」と市民有志らが十二日、被害者に成人式をあらためてプレゼントする。

 八王子市の成人式があった先月八日、被害者の着付けを手伝い、泣き崩れる姿を目の当たりにした同市横山町の呉服店「きものの西室」の西室真希さん(36)が友人らと実行委員会をつくって企画した。

 振り袖はレンタル業者の協力で百四十着を確保。着付けや会場設定などのボランティアは二百人集まった。本番に向け、八日、当日の段取りを確認した。被害者はこの日現在、写真撮影だけなどの人も含めて六十五人が参加予定だ。

 十二日は市の成人式と同会場のオリンパスホール八王子で催す。西室さんは「協力してくれる多くの皆さんのあったかい気持ちが、新成人の皆さんにじんわり伝わるような会にしたい」と話した。 (萩原誠)

◆はれのひ騒動1カ月 社長釈明会見 不自然な点も

 振り袖販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市中区、破産手続き中)が突然営業を停止し、横浜市や都内の成人式で晴れ着を着られない新成人が続出してから、8日で1カ月になった。篠崎洋一郎社長(55)の釈明には不自然な点も多い。

 「ぎりぎりまでいろいろな方面と交渉していた」。篠崎社長は先月二十六日に開いた会見で、成人式前日まで営業を続けるつもりだったと強調した。資金繰りがつかないため、着付け会場として予約した横浜市港北区のホテルに使用料の支払いを式後にしてもらうよう求めたとも主張した。

 だがホテルによれば、篠崎社長は下見に来た昨年十二月二十七日を最後に連絡を絶った。入金もなかったが、ホテルは会場を用意。手の空いた従業員が急きょ、はれのひで予約していた新成人に着付けをした。「はれのひは運送業者の手配もせず、直前まで頑張っていたような言い方は理解に苦しむ」(ホテル幹部)

 新成人の悔しさは消えない。横浜市都筑区の大学二年高瀬真奈さんはレンタルした振り袖が届かず、ワンピースで出席し、寂しい思いをした。社長の会見に反省は感じられず、「償いをきちんとしてほしい」と訴える。はれのひ社内に保管されていた振り袖約千二百着は先月末から返還の手続きが始まったという。神奈川県警は財務状況の分析など捜査を進めている。会社が破綻し、再建できないと認識しながら営業を続けて金を受け取っていれば詐欺罪が成立する可能性がある。 (加藤益丈、鈴木弘人、梅野光春)

 

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