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【社会】

アルマーニ制服「変更せず」 銀座・泰明小校長 手続き不備は謝罪

高級ブランド「アルマーニ」の制服を採用することを説明する和田利次・中央区立泰明小校長=9日、東京都中央区の同区役所で

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 イタリアの高級ブランド「アルマーニ」が手掛ける制服の採用を決めた東京・銀座の中央区立泰明(たいめい)小学校の和田利次校長(62)が九日、区役所で記者会見し、「(採用する)手続きにおいて反省はあるが、非常識な判断とは思っていない。新一年生からこの服でやっていく。変える考えはない」と述べた。 (神野光伸)

 和田校長は冒頭、「保護者や関係者にきちんと説明し、話を進めてくればよかった」と陳謝した。

 高級ブランドの採用を決めた理由として、保護者に昨年十一月に配った文書では「服育」という教育方針を説明。この日も「銀座にある泰明小らしさを具現化するための一つの方法としてブランドの力を借りた。子どもたちが高価な物を扱えば、所作もよくなる」と説明した。

 アルマーニがデザインを監修した制服は、四月に入学する新一年生六十人が対象。上下の服にシャツ、帽子、バッグなどの一式をそろえると、総額で八万円を超える場合もある。

 学校側は、着用を義務づけない「標準服」と位置づけているが、新一年生のほとんどが既に購入を決めているという。従来の制服に比べ二・五倍程度の高額になり、保護者から「負担が重すぎる」との声も出ていることに対し、和田校長は「泰明小だからこそアルマーニの高級な制服が適している。金額的に厳しいということであれば、個別に相談に乗りたい」と語った。

 会見では、アルマーニの制服採用を決めた経緯も説明。校長はほかに、バーバリーやシャネル、エルメスなど、銀座にある複数の高級ブランド店にも相談したが、断られたという。

 泰明小の全児童数は三百六十五人。和田校長は一九七八年に東京都の教員に採用され、二〇一三年に泰明小校長に就任した。ほかに二校で校長経験があるが、「ともに私服の学校で、せめて帽子ぐらいは標準服にしたかったが、かなわなかった」と述べた。

◆本校保護者なら出せるのでは

 記者会見した和田利次・泰明小校長との主なやりとりは次の通り。

 −高級ブランドを採用したのはなぜか。

 銀座の街の学校として発展していくために、海外の有名ブランドの力を借りるのも一つの方法かなと、泰明らしさの中に含まれてもいいのかなと発想した。三年前から銀座に店があるブランドに相談してきた。

 −高額のため購入が難しい家庭がありうることを考えなかったのか。

 本校の保護者なら出せるのではないかと思った。泰明小でなければこういう話は進めない。価格が高いという苦情があることを聞いており、個別に相談に応じていきたい。

 −保護者に理解が得られなければ取りやめるのか。

 いろいろな意見があるが、新一年生からこの服でやっていくことを変えるつもりはない。

 −校長はアルマーニのスーツを持っているか。

 持っていません。

<アルマーニ> イタリアを代表する高級ファッションブランド。食や住などライフスタイル全般も手掛ける。創始者のデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏は、シンプルで着心地の良さを重視したデザインなどが特徴とされる。東京・銀座の旗艦店など各地に店舗がある。

 

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