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【社会】

石牟礼さんに最後のお別れ

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 四大公害病の一つ、水俣病の過酷な世界を描いた著書「苦海浄土(くがいじょうど)」で知られ、十日に九十歳で亡くなった作家石牟礼(いしむれ)道子さんの葬儀が十二日、熊本市で営まれた。病に苦しむ患者らに寄り添い、近代が抱える課題を問い続けた石牟礼さんに、参列者は最後の別れを告げた。

 編集者として執筆活動を長く支えてきた日本近代史家の渡辺京二さん(87)は、石牟礼さんを納めたひつぎを乗せて会場を後にする車を、手を振って見送った。関係者によると、近親者や石牟礼さんと親交の深かった知人ら約六十人が集まった。

 熊本県水俣市で胎児性患者らを支援する施設「ほっとはうす」を運営する加藤タケ子さん(67)は「患者の生きるたくましさを、信じてくれた」と生前の石牟礼さんを思い起こし、声を詰まらせた。

 

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